どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

「幸先詣」に明治神宮へ行ってきたこと… /   ぼくらが生きる〝新コロ〟後の〝新来〟社会(3)

-No.2680-
★2021年01月22日(金曜日)
★11.3.11フクシマから →3606日
★延期…オリンピック東京まで → 183日
★旧暦12月10日(月齢8.9)
※次回は、1月26日(火)の予定です※













◆「幸先詣」とはムシのよすぎる話しだけれど…

 信心深かった母は、年末になると1年の無事を感謝して、菩提寺へお礼参りをするのが常だった。
 このお礼参りは、たとえ年の途中で病むようなことがあっても、暮れに参れるようになっていれば「ありがたい」ことだから、ほとんど絶えたことがなかった。

 気もち、あとを継いだボクも、およばずながらお礼参りをして、1年の区切り。してみれば、これはこれで文句なし、サッパリと気分のいいことだったから。ふと(これなら月参りも…)なんぞと思ってみたりもするわけだ、けれども。そっちは根っから、だらしのない性質〔たち〕ゆえ、てんで見込みがなかった。

 そんなボクが、いつも想うのは…
 各地の寺社に詣でたときなど、檀家や氏子の人たちが、門前・社前の通りすがりに手を合わせ、自然〔じねん〕に頭を垂れて行くこと。
 その、目にするだけでも気もちのよい光景には、すっかり惚れこんでマネ見習い、それなりの歳月をかさねたいまでは、どうやらイタについてきました。

 2020は丸1年を「新コロ」パンデミック渦中ですごして。迎えた年末年始もひたすら、「おとなしくヤリすごしてくれ」とのこと。
 初詣もなるべく分散してもらって、できれば「幸先詣」にしてくれまいかと、これは寺社からの「お願い」。
 なんでも、企業参拝の多い神田明神では社殿でのご祈祷参加人数を制限。鹿島神宮茨城県)では古式を復活させ御師〔おし〕による代参祈祷を行う、とのこと。

 ぼくは思う……
 いまどきの方々は、さすがに上手いことを言う。
 つくづく感心させられたことだった。
 
 ばか正直なボクなんぞが住職や宮司だったら、きっと「神(仏)さまのご加護は時を選びません」とかなんとかカッコつけて、新年祝い気分に水を差し、せっかくのお賽銭いただき損ねるところだ。

 ぼくは、それにしても…と、再び思う。
 本来が「幸先」というのは、ナニかを心に深く期する者が願をかけ、その行いが神仏に通じて起こる吉い兆し、でしょう。
 その「吉い兆し」を勝手に先どりして「幸先」佳くというのは、ちょいとムシがよすぎやしませんか…なのだ、けれども。

 (まぁ、いいかぁ!)
 どんな心もちのするものか、こころみに「幸先詣」しに。
 行ってきたのは暮れの24日、ところは初詣総本山ともいうべき明治神宮

 原宿(地下鉄なら明治神宮前)の駅周辺は、「クレヨンハウス」のある表参道の通りからずっとクリスマス・ムードだった、けれども。そんな人たちのなかからも三々五々、「幸先詣」の姿が南参道の大鳥居をくぐって行く。
 ほんと、放っとけば無くならないのが人出であった。
 つまり、人気がなくなるまで人出はつづく……

 広大な神宮の森なかを、広く長くつづく参道は、いつ来ても清新の気に充ちて、まことに清々、いうことなし。
 其処此処の要所に、初詣の人出に備える準備が着々と進んでおり、その落ち着きと周到ぶりに初詣総本山の貫禄を滲ませ。それがキチンと、出入りの職人や業者にまで徹底されていることを窺がわせる。

 石段に木造りスロープが設けられた南神門、松の植え込みの向こうに「ドコモタワー」のビルが望まれて、はじめてここが副都心に在ったことに、あらためて気づかされ。…しかし…。

 この広大な敷地をもってしても、参拝の人影を見失う一時とてなく。「新コロ」対策、浄め手水の太い青竹樋にも、拝殿前にプールさながらの賽銭箱にも、参詣人の絶える間もなくて。
 ここに無いのは、ただ巷の遊興の人混みだけか…と思われるのは流石、というほかないフィーリング。

 拝殿の前庭では母子が、ベビーカーに仕掛けたスマホで自撮り記念撮影を試みており、テレビ電話で田舎の祖父母にでも「幸先詣」の報告をするつもりらしく。

 でも、ぼくは…といえば。
 神仏に願いごとは、しない。
 カッコつけるわけじゃないし。いつから、どんな経過をたどってそうなったのか、確かな記憶もないけれど。いつかしら、神仏に願いごとをするのはチガウと悟らされてしまった、というしかなく。

 では二拝二拍手一拝してナニを想うか…といえば、いまはただひたすらマインドフルネスに、いまこのときに集中して気もちの赴くにまかせ、その想い脳裡に追って祈るだけ。なぜか、なにゆえか、動物の姿になって去来することが多い。

 そうして
 願掛け絵馬のコーナーでは、「受験合格」と「コロナ退散」とが過半を争うなか。
 ふと
 お守りや破魔矢を頒布する社務所に、「幸先詣」の記念品でもあれば気が利いている…と期待して探したけれども、ザンネンこれは無かった。

 帰路、西参道を歩いて参宮橋駅に出てみようか…迷った挙句、表参道コースを戻る。前にも何度か経験した覚えがある、「神宮の森」の雰囲気をあじわいたければ別、参詣の気分にかぎれば、やっぱりこちらが勝る。

 「幸先詣」も時流、これはこれでいいのかも知れない。
 そんな気がしてきていたボクの耳には、歩く道々、参詣人たちに向けて誘導と注意喚起を呼びかける試験アナウンスの声だけが、艶消しだったけれども。
 それも間もなく、敬虔に鎮まる深い森の中へと吸い込まれてしまうのだった。




  ……………

 これで、なにごともなく終える2020の年…とばかり。じつは、てっきり思いこんでいたボクだったのダ、けれども。

 いよいよ大晦日〔おおつごもり〕を2日後にひかえた29日になって。思いもかけない事態が出来〔しゅったい〕。
 買いもの帰りのボクの車に、老齢女性の運転する他車が接触衝突。この事故の模様を少し詳しく説明しておくと。

 表の通りからボクの家へと入る路地道は、前方が緑道になっていて「行き止まり」。にもかかわらず、すぐ向こうにスーパーの駐車場が見えることから、まちがって進入してくる車がときどきある。

 こんどもそのケースで。(いけない…)と思ってバックしてきたドライバーが、すり抜けの判断を誤って、やり過ごそうと停車しているボクの車にぶつかり。相手車のリア・バンパーが、こちらの後部席扉をガリガリと齧ってしまい。

 ぼくは自宅前で、警察の事情聴取に応じることと相成った次第。事故そのものは、明白な相手側の過失ですぐにケリはついたが。ボクの愛車は傷モノになり、散々な年の暮れ。無念の「幸先詣」なってしまった……

     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆

 さらには、感染拡大の勢いゆるまない「新コロ」対策。年末年始の、政府・地方自治体の動きとも、後手を踏み、メッセージ力をもたないまま、手を拱〔こまぬ〕くばかり…の様子を、日送りにメモしておこう。
〇12月30日(水)=東京都の新規感染者数944人。1,000人の大台に迫り、かつ17日連続して曜日毎の最多更新をつづける。
〇同31日(木、大晦日)=東京都の新規感染者数ついに1,000人超え、1,337人。
〇1月1日(金、元日)=朝7時少し前、ワイドショーの中継映像が「ダイヤモンド富士」の初日の出をテレビ放映。しかし主な話題は「コロナ難民」へ。
〇1月3日(日)=東京都の新規感染者数816人の日曜日最多、重症者101人。新規感染者数減の見込み立たない1都3県(神奈川365人・埼玉205人・千葉225人)の知事、政府に「緊急事態宣言」の発出を要請。
〇1月5日(火)=東京都の新規感染者数1278人(昨年12月31日に次ぐ最多2番目)、重症者111人も最多。都道府県別の新規感染者地図からも「0」の空白が消えた。
〇1月6日(水)=東京都の新規感染者数1,591人、重症者113人。わが愛車、接触事故傷の修理と車検(これは前から予定されてあったこと)に、ひきとられ。後には事故(相手)保険適用の代車がのこされた。代車は無料だが、走った分の燃料代は払ううのだから、いいことはひとつもない。 
〇1月7日(木)=東京都の新規感染者数2,000人を突破して2,447人。東京圏1都3県に「非常事態宣言」。
〇1月8日(金)=全国の新規感染者数7,000人を突破して7,882人。
  ……………