どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

〈TOKYO〉一極集中の…ど真ん中 /     新しい貌になった地下鉄「銀座」駅のこと

-No.2624-
★2020年11月27日(金曜日)
★11.3.11フクシマから →3550日
★延期…オリンピック東京まで → 239日
★旧暦10月13日(月齢11.9)







◆地下鉄の「銀座」駅が新しくなった

 …と、新聞報道があったのは10月中旬だった。
 17年から、銀座線・丸ノ内線日比谷線の改札やホームなど、駅全体の改装が行われていた工事を終え、東京メトロ「銀座」駅がリニューアル公開された、と。
 (ならば、どれ、見とどけておこうかい)

 ぼくが、その気になったのには、ワケがある。
 はじめて乗った東京の地下鉄が銀座線だった。
 渋谷の地上駅から出る浅草行きの電車は、その車体の色からして炭鉱の坑道を行くイメージの黄色であり。おまけに初期の電車はどういうポイントでか、ときどき車内灯の一瞬消えることがあったのが、そんな夢想をいよいよ掻きたてもした。
 
 浅草の観音さまにお詣りしたあとは日本橋に寄る。
 本家筋が、かつては日本橋の砂糖問屋であった父の方は、没落しても坊ちゃん趣味というのか三越好きで。いっぽう湘南の在から嫁いできた母は、白木屋デパートの方を好んだ(白木屋の跡地は、いまコレド日本橋)。
 ときどきは高島屋を覗くこともあった。

 つぎに京橋、そして銀座。
 長じるとボクは松屋が趣味になって、すると銀座線が最寄り。
 そのまま、「ホコ天」の銀座(中央通)歩けば4丁目交差点、三越前丸ノ内線の入り口にあたり。角を右に折れて有楽町(数寄屋橋)方面へ、銀座ソニーパーク(元はソニービル)のあたりが日比谷線の入り口…という按配になる。

 いずれにしても、古くなってもいつになっても新しい「銀座」を堪能する人たちにとっては、いずれかの地下鉄「銀座」駅が頼り。
 そんな「銀座」駅の変貌は、さすがに眩しかった。

 まず目にアピールして来るのは、ライトアップされた柱や天井などの「光の演出」。それでいてケバくはなく、上品でおちつきのある空間になっていて、うん…ワルくない。
 「光の演出」の訴求ポイントは、もちろん乗り換えの案内をわかりやすくするため。各路線カラーになっている黄色(銀座線)、赤色(丸ノ内線)、銀色(日比谷線)で柱をライトアップしたのが気が利いて、これなら誰にもわかりやすかろう。

 改札内側の天井には銀座を代表する建物を映したパネルを設置して、地下にいながら現在地がわかるようになっているのもイイ。
 また、銀座線(1927年に営業開始した日本初の〝本格的〟な地下鉄)のホームや通路の壁には、銀座の街並みの移り変わってきたさまを過去100年わたって描き出す趣向が、レトロ・ムードを醸しだす。

 なるほど1日の乗降客、約25万7千人(19年度)というメガ・ターミナルらしい、そこは輝きに充ちていた…。 








◆公衆手洗いスタンド

 じつは
 ひさしぶりに銀座探訪を思いたったのには、もうひとつ、いまの「新コロ」時世にうってつけのワケがあった。それは
 「シンプル・ハンド・ウォッシュ」(簡易手洗い)のアイディア。

 地下鉄「銀座」駅のリニューアルとほぼ同じ頃に、新聞記事になっていた。
 ちょっと出かけた先で、建物内に入らずに(トイレに行かなくても)街角で気軽に手洗いができたらイイのではないか…との着想で。

 銀座&有楽町エリアの街角、銀座三越、大型商業施設の「GINZA SIX(ギンザ・シックス)」、「GINZA SONY PARK」、「銀座伊東屋」、「有楽町マルイ」、「ルミネ有楽町」など、15ヶ所にデモンストレーション設置された、という。
 これは(気が利いている)と思った。

 「新コロ」禍で、「マスク着用」や「三密回避」がウルサく喧伝されたけれど。
 もっとも重要なのが手洗いではなかったか?
 ポンプ式の消毒液がずいぶんアチコチに用意されたようだけれども、それでも限度があって、街・町には思わず手を触れてしまうところばっかり、じつは、とてものことに不用意きわまりないのダ。
 そう思って、イザ気になって探しても、こまめに手洗い所を用意してくれているところなんか、ナカナカ見あたらないのが現実である。

 そこで、「街角に簡易手洗い」を。
 企画・設置したのは、12の企業・法人などで構成される任意団体の「公衆手洗い推進パートナーシップ」。水処理を手がける「WOTA(ウォータ)」が装置を開発した。
 ホームページで見ると、いってみればドラム缶タイプなのだけれど、白くオシャレにできている。

 簡潔に説明すれば、まず水道管は不要。中に20㍑の水を入れ、使用後の水は複数のフィルターで不純物が取り除かれ、再利用される仕組み。
 ついでに、脇の方ではスマホの充電もできる…というスグレもの、とのこと。

 しかし…
 ぼくに出かけられる都合がついたのは、デモンストレーション期間をすぎてからであり。このアイディアにいちばん相応しく、ありそうに思えた「GINZA SONY PARK」からはすでに姿を消しており…。

 なんとも心のこりな気分をもてあましつつ、「ホコ天」に戻って松屋の方へブラブラ歩いて行ったら、
(あったぁ…見つけた!)。
 かつては書斎派の高級文具で知られ、いまどきは若手デザイナーやタウン・ウォーカーにも人気の「銀座伊東屋」、入り口脇にデモっていた。

 主催者派遣と思しき若い男性が、説明がてら、通行人たちに「お試し」の声をかけている。
 通りすがりの人が、どんな反応を見せるものやら、少し離れたところに立って、しばらく様子をみていたのだ…けれど。

 これは、やはり商品知識不足にチガイない。なかなかその気にはなってもらえず、やっと、ひとりの女性客がポケットからハンカチを取り出してのち、手洗いを試みるのを見て、2~3人がつづいて手を出していた。

 ぼく思うに、これを周知してもらうには、「実演販売」の戦略がもとめられるのではないか。
 今後は常設も検討する、という主催者・メーカー側には、せっかくのグッド・アイディア、ぜひ、もうひと工夫のキャリア・アップをもとめておきたい。