どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

北極の危機深し、バイカル湖も危ない! /    でも…どっこい「ポリニヤ」があるさ!!

-No.2610-
★2020年11月13日(金曜日)
★11.3.11フクシマから →3536日
★延期…オリンピック東京まで → 253日
★旧暦9月28日(月齢27.3)




◆「新コロ」感染拡大第3波の冬…近し!

 ここ数日、冬の寒さが身に沁みてきた。
 そうして、「新コロ」と「インフル」ウイルス・ダブル感染を心配する専門家筋の声もあるのだ、けれど。
 それよりも、やっぱり…侮れなかった「新コロ」の、したたか極まりない生きのこり戦略に舌を巻くほかない、いま現在だ。

 これまで、想えば早や1年ちかくにもなる〈地球規模〉大事の経緯からして。まだまだ油断はキンモツだ、けれども。
 日本民族の「清潔好き」指向からして、90%以上の人が油断なく、日々を推移するかぎり、大爆発することはないが〈高どまり〉の情勢がつづくだろう…とボクには思われ。そのボクが指摘する〝サイド・バイ・サイド〟模様が、ある意味、美しいくらいにつづいていってほしい、と願うばかり。

 ちなみに、「インフルエンザ」と語源を同じくする「インフルエンサー(影響者)」なるコトバも、巷にヒタヒタと波紋を広げている。
 しかし、そもそもインフルエンサーというのは、「世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のこと」で。

 言うまでもあるまいが、このブログを書くボクなんぞはその呼称におよばず、まぁ、「マイクロ・インフルエンサー」がいいところ…にチガイない。
 それくらいの分は心得ている。

 それよりも、この際「天高い空」でも見上げる気分で、目を向けておきたいのが。この〝青い惑星〟われらが生を享受する地球という、かけがえのない星の〝環境〟に、もうこれ以上の暴力的&壊滅的な打撃を加えてはならない…覚悟をきめること。
 野生動物たちに混じってウイルス族も数多生息、そのままに放っておくかぎりヒトにワルさをすることもない、彼らに与えられた居場所。
 〝深奥自然環境〟にイタズラな開発の手を突っ込むことは許されない…と思い知るべきなのだ。




◆北極からはシロクマ(ホッキョクグマ)の悲吠

 北極では、地球温暖化による海氷の激減が、ホッキョクグマを絶滅の危機に追いこんでいる…という報告があってから、すでに久しい。

 ホッキョクグマは器用に泳ぎもするが、水中に生きる〝遊泳〟動物ではない。
 いや(待て…)、これでは誤解が生じるかも知れないから、もう少し説明をくわえておこう。「海獣」という動物分類でいけばホッキョクグマもこの部類にちゃんと入っていて、海を目指したヒグマの仲間だ。

 喰うに困れば雑食もするが、好んで食餌にするのは動物(肉)食。アザラシを主に、オットセイ幼獣などの海獣を、とくに冬眠に入る前の時期には鱈腹むさぼって脂肪をたくわえねばならない。

 その狩りは、といえば主に、海氷に開いた穴からアザラシなどが呼吸のために顔を見せる、まさにそのときが狙い目であって。あくまでも勝負をつける重点は氷上。海中の泳力にかけては、とてものことにアザラシたちには敵うべくもなく。ラッコにもおよばず。ひいて近い存在をあげればカワウソだろう、けれど、彼らにだって泳力では太刀打ちできない。

 じつはホッキョクグマたちの絶滅が危惧される背景には、海氷の激減が彼らの狩りの場を奪い、やむをえず海に泳ぎでるところを、シャチやクジラに襲われる事態の頻発にある、という。
 くどいようだが、こと〝生きる〟うえでの手だてでいけば、狩りによる肉食が得策とは、けっして言えない。





ユーラシア大陸でも深刻な自然破壊がつづく

 北極海にもっとも縁の深いユーラシア大陸もまた、地球温暖化の渦中深くにある。
 いうまでもない海氷の減少が、これまで困難をきわめてきた北方航路(北極海航路、大圏航路)を可能にするからだ。
 地球上の移動距離を大幅に短縮する極圏航路の有利なことが知られ、空路の方はすでに開かれているから、のこるは貨物輸送を主目的にする船舶航路の開拓であったわけだが…。

 最近の大きなうごきとしては、バイカル湖の開発があげられる。
 世界自然遺産(1996年登録)のロシア・バイカル湖は、南北長約680km×東西幅約40~50km(最大幅80km)、湖水面積31,494㎢ (大きさは琵琶湖のおよそ46倍、アメリカ・スペリオル湖に次いで世界2位)、水量は、地球(地表面)にある淡水の2割を占める。
 「シベリアの真珠」 とも呼ばれる最大水深1,700mの三日月湖はまた、ガラパゴスと並ぶ「生物進化の博物館」 とも称され、約700もの動物固有種が生息する。

 このスケールの大きなバイカル湖の自然が、いま開発によって脅かされ始めている、という。
 周辺の森林伐採を可能にする法律(政府はシベリア鉄道の拡幅工事を目的として)がロシアで成立(7月24日)。これによって、淡水生のバイカルアザラシなど、湖の生態系や景観が損なわれる可能性がでてきた、というわけだ。

 大国のやることは結果も大きい。
 これで「世界遺産」から「危機遺産」リストに移されるおそれがある…とする専門家の指摘さえある。
 しかもロシア政府としては、「環境保護も大切だが、経済発展を妨げてはならない」(大統領報道官)方針、とのこと。

 これで自然保護区域の指定が解除になれば、森林喪失や湖水への燃料油流失なども懸念され、ユネスコ世界遺産登録要件に反することにもなる。

◆シベリアを襲う〝熱波〟と〝森林火災〟

 これだけじゃない、まだある。

 ロシアのシベリア地方では、ことし1月から6月にかけて、なんと「熱波(6月20日には、なんと東部ベルホヤンスクで過去最高とみられる38℃を観測)」に襲われ、その影響で現地では「永久凍土」の溶解や「森林火災」がつぎつぎと発生。
 こんなことは、人為的な地球温暖化がなければ起きえないし。また、温暖化さえなければ8万年に1回未満の割合でしか起こらないだろうと推定される、とも。

 この永久凍土溶解によって北極圏シベリアでは、凍土上の燃料タンクが損傷して大量の軽油が川や土壌に流出した、と言うし。大規模な森林火災では二酸化炭素を大量に排出、温暖化に拍車をかけた、とも言われる。

 専門家筋は「シベリアなどの高緯度地域ほど温暖化の影響があらわれやすい」と指摘する。
 結果、雪解けの時期に日射で地面が加熱され、気温上昇や凍土溶解をまねいたのだろう、と。
 いまやシベリア無茶苦茶、ロシア苦っ茶無っ茶。
  ……………

 ほかの大陸でも、あちこちで異常気象の報告があって…しかし、折からの「新コロ」騒ぎで、それどころではなくなった感、否めない。
 ほんとは、どちらも同じ環境問題なのだ、けれど。

 いっぽうで、この世紀中、早やければ30年代にも「地球寒冷化」が始まる…ともいわれる。
 「かかりつけ医」は冗談に、ぼくは90まで生きるかも…などと言う、けれど。予測どおりなら、その前に凍え死ぬか、あるいは凍結した道に足をとられて死ぬ、ことになりそうな気配。
 
 ため息と憂慮……
 (よそさまのことばかり言ってられない)



◆「ポリニヤ」…〝氷原の天窓〟

 そんなわけで、「北極の未来は明るい」なんて、とんでもない、なにやらワケのワカランことになってきた。
 豊富(に眠るとされる)な資源が救いとなるか、それとも地球規模の環境疲弊が重荷となるか…といえば、究極は後者に違いなく。

 されば、そのまえに。
 ぼくが、ぜひ一度お目にかかりたい…と思う北極の景観は、白夜でもオーロラでもない、「ポリニヤ」。

 ポリニヤというのは、「氷に囲まれた不凍の海水域」。あの極寒の、厳冬にあってさえ、けっして凍ることのない、碧々とした海。
 「海氷の穴」とも呼ばれるが、穴にしては規模がデカすぎるから、ぼく個人的には「氷原の天窓」とでも名づけたい。

 地形のいたずら…というか、ちょっとした加減で形成されるらしい、この「ポリニヤ」は、毎年ほぼ同じ場所にできる、らしい。
 冬になっても南に移住しないセイウチたち海獣や、イッカクやシロイルカなど鯨の仲間たちは、この〝氷原の天窓〟の海に棲息して命ながらえる。
 またときには、この氷海に集うモノたちによる定期的な呼吸によっても開くことがある、とわれる〝氷原の天窓〟。

 そこには、ここに集う生きものたちの肉をもとめて、ホッキョクグマもやってくるそうな。そんな「ポリニヤ」が消滅するようなことがあれば、彼らシロクマたちにとっては、それこそが絶滅のときでもあろう。
 
 おそらくは、地球環境にとって最悪のゴミ「マイクロ・プラスチック」も、まだ、この〝氷原の天窓〟の海までは来ていない…のではあるまいか(…と、じつは祈りたい気分)。
 北極海の最後の砦には、なんとしても、のこってほしい。
 そう願わずにはいられない!