どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

「コショウダイ」のもっちり柔らかな身肉    / クシャミのしんぱい…なんぞありゃしませんや!

-No.2505-
★2020年07月31日(金曜日)
★11.3.11フクシマから → 3431日
★延期…オリンピック東京まで → 358日
★旧暦6月11日
(月齢10.4、月出16:06、月没01:08)





◆都会では尾頭付きには出逢えない

 日本人に多い姓名でいけば、「鈴木」さんが「佐藤」さんに次ぐ2位。
 ちなみに「佐藤」姓は、あの平安貴族の藤原氏をルーツとして、「淫乱の藤原系」などと陰口をたたかれたりもする。
 いっぽうの「鈴木」姓は、紀州・熊野信仰の神官を祖とする、そうな。
 いずれにしても、いまどきは大した話題にもならない。

 おサカナ世界での「スズキ」目は、他のすべての「目」をあわせたよりも種類が多い…と言われるほど、最多の種を含む巨大派閥で。じつに多種多様な形態・生態を見せながら、海では汽水・沿岸域から外洋・深海、さらには淡水域にも広く勢力を伸ばす水圏の王者といっていい。
 ちなみに「スズキ」の語源、諸説あるなかでボクの気に入っているのは、以下の3説。
  ➀「ススム」=育ち「進む」出世魚に由来
  ②「ススギ」=鱗がすすいだように白いことに由来
  ➂「スズシ」=身がすずしく清らかなことに由来

 日本の食用魚の横綱を張る「タイ」科もスズキ目の魚。
 その形・色に惚れ、「めでたい」にあやかりたい…というので、さまざまな魚に「〇〇ダイ」の名が付けられているけれど。
 正真正銘の「タイ」科、一般には「マダイ」「クロダイ」「キダイ」「チダイ」くらいのもの。「イシダイ」や「イシガキダイ」にしても、別の「イシダイ」科に属される。

 コショウダイも立派な(?)〝偽鯛〟のひとつで、スズキ目イサキ科
 イサキも釣り人にお馴染みの魚で、肉の赤い縁どりを見れば、なるほどコショウダイも同じ仲間と知れる、けれど。
 身肉の味わいには、オトナとコドモほどのひらきがあって。それは魚体をくらべれば明らか。せいぜいが30cmくらいのイサキに対して、コショウダイの方は大きいものだと60cmにもなるから、この差はデカい。

 ここまで70余年を生きてきて、「魚ほんらいの味わい刺身を措いてほかにない」とするほど魚好きなボク。
 これまでのところ、やはり「クロマグロの肉〔しし〕おきたっぷり赤身を最上とする」のだけれど。これに加える、もう幾つかの「すてきな魚味」をもとめて、心がけて鋭意…探索の日々。

 しかし、都会に身を置く哀しさは、魚屋の店さきに、尾頭付きより圧倒的に切身が多く幅を利かせていること。
 コショウダイなんかもそうで、まず、まちがいなく「柵」か、あるいは刺身に切られてトレーに鎮座。漁港に近い魚屋さんでもなければ、尾頭付きには出逢えない。

 ひとつには、この魚の地味な外見。ちょっと見には、さほどウマそうでもなく。ついでに「コショウダイ」なんて品書きが傍にあったりすると、ほんとにクシャミのひとつもでそうな按配でもある…のがイケナイのかも。
 この場合、名前の由来はご覧のとおり、魚体の背鰭ちかくにコショウを振ったような斑点が散っているからなのだが……