どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

ヒトのオスから精子が失われる日 /      「無精子症」はナニを意味する!?

-No.2446-
★2020年06月02日(火曜日)
★11.3.11フクシマから → 3372日
★延期…オリンピック東京まで → 418日
span style="color: #dd830c">★旧暦4月11日
(月齢10.4、月出14:47、月没01:59)




◆子どもができない…

 そんな不安にかられて、かみさんが産科を受診したら、医師から、念のため「ご主人の精子も調べておきましょう」と言われた。
 2人が30代半ばになった、1980年前後の頃だったと思う。

 女性の卵子だけでなく、男性の精子もともに調べるのは、「不妊は女性のせい…ばかりとは言えませんからね。女性の方だけ調べるっていうのも不公平でしょう」と。
 さばけた若い担当医の、笑みをふくんだ口調に誘われて話しを聞いたら、なかには「オレの精子を調べるなんぞは男のコケンにかかわる」とばかりに、怒りだす男も少なくないらしかった。

 これは、(その頃の話し)としておきたいところだ…けれども、じつは、いまでもそんなオトコが少なくないそうで。
 かみさんなんかは婆っちゃになったいまでも、「この国は上から下まで、いまだにガチガチの男社会だもんね」と皺になった柳眉をさかだてて怒る。

 ちなみに、そのときの検査結果は
 かみさんに「卵管閉塞」のあることが判明、原因は高校時代に罹った「肺浸潤」からくる高熱によるのだろう…ということになったのだ、が。

 それとは別に、もうひとつ。
 と言ってボクに指摘されたのが「あなたの精子も数が少ないし、運動も活発とは言えませんでした」と。
 自身(そんなワケは…と愕然としながら)、心底から〝男性〟を脅かされた覚えがある。

 懸命に〈さりげない〉ふうを装って、「原因はなんです…酒…なんてのもありですか?」
 「えぇ、アルコールに酔うなんてことも、あるかも…」

 冗談口はそこまで……
「じつは研究の結果、ヒトの精子が減少してきている…ことが、あきらかになってきました。原因は、さまざま複合してあるようですが、ぼくはストレスによるものが大きいと考えています」
 そのときの専門医の言葉は、示唆に富むものでした。

 現実場面での、ぼくたち夫婦は、そのとき、「どうするか」の選択に迫られたわけです、けれども。
 その頃は選択肢と言っても、二者択一。「人工授精」で妊娠か、妊娠をあきらめるか。

 悩んだあげく、(天=自然から与えられる命に人為の手をくわえることはしたくない)考え達して、妊娠をあきらめることにしたのでした。
 その結論に後悔はありません…が、「ヒトの未来は明るくない」想いは、軽くはなかった。

  ……………

 卵子にくらべると、小さくて運動能力をもつ、魚類もくわえた動物の精子
 ふつうは、精子をふくむ精液として男性から放出されるわけですが。
 ヒトの精子の数は、おおよそ5,000万~1億。副睾丸には最大で10億ほどの精子を貯蔵でき、射精1回の精液にふくまれる精子数は、ふつう1~4億個といわれます。

 精子は、卵細胞から分泌される誘引物質を感知して受精を目指すらしく、その詳しいメカニズムはまだ不明なことが多いようです、けれども。

 いずれにしても、その確率たるや気が遠くなるほど低いもので、わずか数時間と限られた寿命をかけて精一杯に生存競争を挑むわけで。
 競争相手が少なすぎることは、受精を達成できない怖れに直結するので、ヨロコビどころかゼツボウに値する事態なのでした。

  ……………
 
 その後も、ときどきに、たまさかに、「不妊精子欠乏」の問題はとりあげられてきました、が。
 なぜか、母体の問題にくらべると、消極的で。
 しかし、ここにきてようやく、放置できないテーマとして提議されるにいたって。

 これまでは、男性の精子形成に問題がある不妊の場合。
 第三者精子に替わってもらうしかなかったのが、いまは、前期(未熟)精子細胞からでもこれを採取育成して、体外受精を成功させることができるようになった…との朗報あり。

 ぶじ出産にこぎつけた夫婦の話しなどにふれると、他人ごとならずホッと胸をなでおろす想い。
 しかし、生殖細胞におよぼすストレスや環境汚染物質の影響を考えると…まだ原因が特定されてはいない、とはいえ、深く憂慮せざるをえません。
 
 人間にも、その生息環境によって自然に繁殖数をコントロールする遺伝子がある…のかも知れません…けれど。万が一にも
 みずから蒔いた種が原因で己が種が滅亡する。
 なんて、そんな悪夢…見たかぁねぇなぁ。