-No.2210-
★2019年10月10日(木曜日)
★11.3.11フクシマから → 3136日
★ オリンピックTOKYOまで → 288日
★旧暦9月12日
(月齢11.7、月出15:47、月没01:59)
◆炎天下…300度超のワイドビュー
〝炎暑〟に燃えた令和元年の夏も、ようやくジ・エンド。
そろりと秋の気配が風に薫る頃、8月末の一日、元祖〝ニッポンの街〟に出た。
銀座4丁目、三越前に立って空を仰ぐと、なごりの夏がケンメイに輝いていた。
(そろそろ行かなくちゃ…な)
「銀座4丁目」バス停から「晴海ふ頭」行きの都バスに乗る。
この路線、湾岸流行りいまどき、日中でもほぼ10分間隔で運行される都心の生活路線になっている。
銀座から、オリンピック選手村になる晴海ふ頭まで15~20分。
仮に、東京駅からのアクセスでいけば、2020TOKYO大会関連施設のなかで、もっとも交通至便、しかも観光・ショッピングにも快適なコース&エリアといっていいだろう。
築地、勝鬨橋を渡って晴海トリトンスクエアまで、ウォーキングエリアがつづき、晴海3丁目で晴海通りを右折すれば、もう選手村エリア。
入浴施設「ほっとプラザはるみ」も、ひとくふう加えれば、人気施設になるかも知れない。
建設中の選手村は、この春3月にも訪れている。が…
その後、一気に大会1年前ムードの高まりがあって、再訪の背中を押された格好だった。
選手村の外郭は、すでに春の時点で出来上がっており、それからの半年のうごきは、内・外装、周辺整備へと移行して、こんど行ってみると一部の建物では、すでに足場の撤去作業が始まっていた。
潮風のなか…の環境はもうしぶんない。
ただ、建設初期から、建物の間隔が狭すぎないか…が、気になっている。
テーマパークなみの余裕がほしい、とまでは言わない、けれど、この〝団地〟なみのセセコマシサは、「うさぎ小屋」を想わせる。
オリンピック後は高級分譲マンションに…というのであれば、なおさらではないのか……
選手村での村内移動には、全自動運転車が導入される予定、という。
それにふさわしい〈ゆとり〉空間にできるのか、(まだこれから)ということなのだろうが、箱を拵えて魂を入れないこの国のやり方に、一抹の不安を拭えない。
緑も……ぜ~んぜん、たりない。
そもそもが、埋め立て造成の湾岸エリア、いちから造るほかない植生(グリーン・シェルターは速成できない)には、かぎりがあるし。
酷暑の真夏開催で、あやぶまれる〝生命への危機感〟は弥益〔いやま〕すばかり……
東京港に面した晴海ふ頭公園に、新たな植栽が始められてはいるものの、土木建築造成のスピード感にくらべると、いかにも見劣りがする。
……………
ただ、あらためて完成間近の選手村、建物からの眺望を想像すると、文句なしに(コレは佳さそう!)、まちがいない。
なかでも、いちばん海寄りの建物、最上階のいわば〝特等室〟に、幸運にも入ることができた選手には、芝浦、レインボーブリッジから、お台場、有明、豊洲市場へと、ぐるり300度に近いワイドビューが約束されることになり。
これにはメダル級の価値あり、といえそう!
夜は、あちこちの水辺に恋の花が咲いたり、青春を謳歌する若者たちで、大会中は眠れない夜がつづきそうな予感もある!!