-No.2128-
★2018年07月20日(土曜日)
★11.3.11フクシマから → 3054日
★ オリンピックTOKYOまで → 370日
★旧暦6月18日、居待月
(月齢17.7、月出21:10、月没07:22)
◆下り坂がどんどん急になる…
「参議院」議員選挙、投票日が迫った…
選挙期間中の9日に、安倍首相は「ハンセン病家族訴訟」敗訴の裁判結果をうけ、控訴しないことを表明、国の賠償が確定した。
これは、ことここにいたっては「やむをえない」、必然…といっていいだろう。
(この訴訟の結果そのものにも、じつは問題がのこるのだ…が)
それにしても、ともあれ
……………
ぼくには、このとき、ふたつの思惑が生まれた。
これが、参院選に、どう影響するのか?
つまり
安倍総理・総裁のヨミは、「改憲勢力確保に自信をふかめた」のか、それとも「きわどい状勢分析に危機感をいだいた」のか、はたしてどちらか?
はっきり言って、安倍さんは人気をウケる人物、あるいは尊敬される存在、ではない。
〈弱い者いじめ〉で〈思いやりなく〉〈強引〉、〈思い上がり〉〈一国の総理らしからぬ短気な感情家〉で〈言辞に責任感のない〉人です。
長期政権になって、人々に、この認識が浸透してきていることは、さすがに本人も認知しているでしょうから、ここは〈ふんどし締め直し〉かと…ぼくは思いかけた。
……………
ところが、どっこい、どうも、そうではないらしい。
メディアの情勢報告を終盤まで見てきても、どうやら与党の優位はうごきようもないらしく、野党の不甲斐ないこと!
やっと1人区で、野党共闘の成果がどこまで伸ばせるか…といったところらしく。
安倍政権が固執する〈改憲発議〉に、必要な勢力数2/3にとどくか、どうか…の争い、と見える。
そりゃ、そうかも知れない…ので。
旧態依然で新鮮味に乏しい選挙態勢は、与党も野党もともにどっこいどっこい…では、与党の優位は覆〔くつがえ〕しようもない。
批判勢力として、頼みの立憲民主にさえ、メディアから〈一時の勢いはない〉と採点される始末では、どうにもならない。
山本太郎ひきいる「令和新選組」だけが、わずかになるほど〝新選〟ではあるけれど、党名もそう、活動自体もそう、全体にはとてもブレイクまではいきそうにない。
……………
けれども、さて
ほんとに〈これでイイ〉のだろうか?
選挙に関心の薄い若者たちの、多くが〈現状維持〉を望み、〈変化も進歩も〉欲しない…という、が。
そんなに、いまの世のなか〈文句なし〉なんだろうか。
まるで、すべての人が〈中流の上〉、〈左団扇の右扇風機〉みたいじゃないか。ホントですか!……
まぁ…〈多くは望まない〉のが正直なところダ、というのなら、それはひとまず、さておいてもいいけれど。
いまの世のなか、このまま〈どこまでもつづく〉なんてことが、あるだろうか。
アメリカ大統領のトランプは、いちめんバカ正直な人で、「日米安保条約はアメリカにとって不平等きわまりない」ものだから、「ナシにしちゃってもいいくらいだ」という。
「バカ言うな」と叫びたいのは、日本の方で、アメリカの従属国に貶〔おとし〕められている上に、〈沖縄を人質〉にとられ、国民の税金から膨大な金額の基地費用負担までさせられている。
だが、この無茶苦茶なトランプ流、大統領2期目に入ったら、「そんなことはナイ」とは言えない。
カタチを変えても、マンガイチの事態になれば、自衛隊はいうまでもなく、一般人にも〈国民皆兵・徴兵制〉の道が待っているかも知れない、じゃないか。
アジアに位置しながら、アジアを見下してかかる日本。
「嫌韓」や「嫌中」なんて、言ってる場合だろうか。
EUだって、イギリスほかの動静を見れば、かなりタガは緩んできているのに……
……………
つまり、世界情勢はいま、〈下り坂がどんどん急に…〉なっている、このときに……
〈ぼくは関係ありません〉と言っていられるのか。
ぼくがこれまでに逢ってきた…ぼくの知っている、ほんとうは〈心やさしき若者〉たちは、いったいどこへ行ってしまったのか。
じぶんのこと以外には〈無関心〉、〈不寛容〉な態度をとることが、きみたちをトクベツにしてくれるだろうか。
少なくと日本のいまの在りよう、〈虎の威を借る狐〉でいいのか。
ニッポンは、〈百獣の王ライオンによいしょするほか知らない鼠〉で、かまわないのか。
これらのことを、よくよく考えるためなら。
「改憲」も「日米安保」も、「象徴天皇」制度や「女性天皇」問題についても、国民こぞっておおいに意見を交わしたほうがいい。
少なくとも
「おら知らね」、それだけはないだろう……
……………
参議院が「良識の府」と呼ばれ、「数の論理」で動く衆議院をチェックする役割り…と言われたのも、すでに過去形。まるで現状〈衆議院の二軍〉にすぎなくなってからも、ひさしい。
それでも
ぼくは、投票にいく。
「死票(落選者に投じられた票)」というのはナイ…と思っているし。
選挙は、じぶんの意思表明。
投じる候補者がなければ…みずから立つもよし、じゃないか。