-No.2116-
★2018年07月08日(月曜日)
★11.3.11フクシマから → 3042日
★ オリンピックTOKYOまで → 382日
★旧暦6月6日
(月齢5.7、月出10:21、月没23:08)
※きのう7日(七夕)は二十四節気の「小暑(いよいよ暑気に入る頃)」であり、同時に七十二侯の「温風至(暖かい風が吹いてくる頃)」という…つまり「夏だぞう」ということなのだが。まだ梅雨の最中だ……。
「かっとび」といっても、それは、あくまでも身体の動きや身振りであり、るいはまたファッション(姿かたち)の噺で、他意はない。
…といっても、「かっとび」風情を感じさせる生きものはみな、こころもちまで<そんなふう>に元気印に思える。
なにか…どこか…が、ふつうではなく(おとなしくはなく)、跳ねている。
まぁ、ざっと、そんなぐあいの「かっとび」だから、けっこう仲間がいて。
きょうは、その第1回。
★姿も泳ぎも「かっとび」のペンギン四天皇★
ペンギンの仲間で、もっとも有名なのは、南極の氷原に生きるコウテイペンギンだろう…が。
ペンギンの仲間には6属19種があって、動物園などに見られるのはフンボルトペンギン、マゼランペンギン、ケープペンギンといった、温帯に棲息する(冷房設備の要らない)ペンギンたち。
では…さっそくに「かっとび」王座をうかがう候補、4天皇をあげていく。
上掲フォト左から、キマユペンギン、イワトビペンギン、マカロニペンギン、ジェンツーペンギンである。
なお、「海を翔ぶ」と表現されるペンギンはみな、ひとしく泳ぎが素早く、鋭い。
したがって、ここではイメージおよび風情の「かっとび」勝負になる。
あなたなら……どれ!?
第1のコース、キマユペンギン。
ニュージーランドにのみ棲息する固有種で、和名「フィヨルドランドペンギン」。嘴の基部から眼の上部、後頭にかけて太く黄色いすじ模様があって、後頭部の冠毛が「かっとび」。姿では一番の評判だが、ざんねんながら日本の動物園にはいない。
第2のコース、イワトビペンギン。
やや小型で、頭部(眼の上)の大きく広がる黄色い飾り羽(冠羽)が女性に人気。眼と嘴が赤、脚はピンク。
特徴はもうひとつ、他のペンギンのようなヨチヨチ歩きはせず、その名のとおり「両脚を揃えて飛び跳ね」て進む。かわいく見えても性格は攻撃的…だが夫婦愛はつよい。
第3のコース、マカロニペンギン。
やや大型の身体相応に、眼の上に生えたオレンジ色の羽(冠羽)が「かっとび」。イワトビペンギンなどと共に南極周辺に棲息する同属の主役級で、「マカロニ」の語源は「伊達男(18世紀イギリスの流行り言葉で、当時イタリアの流行最先端に敏感なオトコのこと)」だ…が。オレンジの冠羽が「くどすぎる」という評もある。
第4のコース、ジェンツーペンギン。
こう見えても、コウテイペンギン、キングペンギンに次ぐ3番目の大きさ。両眼の間をつなぐ白い帯模様(これをターバンに見たてた英名「異教徒」が語源)が粋な「かっとび」。眼(虹彩)の茶色もシブい。
長所は性格の温順なことで、「オンジュンペンギン」の和名があたえられているほど。
じつは、ぼくの「かっとび、いちおし」がこのペンギンで…。
冒頭で泳ぎの速さはみな同じように言ったけれど…じつはジェンツーが最速で時速35kmに達するといわれ。陸上の歩きも、ほとんど<疾走する>ように早い。
ちなみに、ペンギンの脚は短足の代表のようにいわれるけれど、それは外見、脚の大部分が皮膚に隠れているためにすぎない。
ジェンツーペンギンは、この不利な<足枷>をものともしない勢いでフル回転させ、海辺から内陸の繁殖地までの間を猛スピードでもじどおり「かっとんで」行く……