-No.2043-
★2018年04月26日(金曜日)
★11.3.11フクシマから → 2969日
★ オリンピックTOKYOまで → 455日
★旧暦3月22日、下弦へ1日
(月齢21.1、月出00:06、月没10:11)
◆〝見栄え〟のする花
JR山手線、五反田。
駅前の交番で尋ねると、(あぁ)と心得顔のお巡りさんが道を教えてくれて。
まもなく、あとは道の辻々の案内板が導いてくれました。
坂道を、徒歩6~7分でしょうか。
お屋敷町は、さすがに大邸宅ばっかり、警備会社のセキュリティーシステム加入のシ-ルが、ほとんどのお宅の門口に見られます。
ご近所には、ベラルーシ共和国の大使館なんかもあったりして……
皇后美智子妃のご実家、正田邸跡地のある辺りは、地図を見ても区画がすっきり、家々の建てこんでいないのがよくわかります。
「ねむの木の庭」
門を入ってすぐのところに、美智子妃お気に入りの合歓の木……
それにしても敷地がきゅうくつすぎるので、公園管理の方に伺ったら、
「えぇ、正田邸があった頃は、向こうの通りまでが敷地で、はぃ、500坪くらい。この辺はみんな、それくらいの広さで区画されていたようです」
とのこと。
現在の跡地は175坪くらいとか、品川区が買いとって公園にしたものです。
お庭は、植え込みも極力すっきりと、清々しさをたいせつにしている様子でした。
美智子妃の「お印」の白樺ほか、ヤマボウシにライラック、それと、天皇とお二人揃って和歌を嗜まれる縁から、「葉書の木」とも呼ばれる多羅葉が記念植樹されている…といった程々。
夏の花「ねむ」の開花は、6月下旬頃になりそうです。
いまは、「プリンセス・ミチコ」の紅バラと鮮やかな黄の木香バラが、お庭を明るくしていました。
あと、鳴子百合の白く小さく清楚な花が、童話に造詣のふかい美智子妃にふさわしい、お庭の妖精。
老朽化してとりこわされた正田邸のことなどを想えば、すべて、人それぞれに歴史あり……
ただ、あらためて、いまを盛りと咲き揃うプリンセス・ミチコと木香ばらに眩しく目をやると、皇后美智子妃には、こうした天真爛漫の明るさ、「〝見栄え〟のする花」もお似合いであったことが、なんとも微笑ましくウレシイかぎりです。
天皇退位まで、あと4日。
……………
次の令和天皇に即位される、皇太子徳仁親王。
皇嗣(皇位継承第1位)になられる、秋篠宮文仁親王。
ともに、現・平成天皇の「象徴天皇観」をよく理解する方とお見うけするので、心配はしていませんが、先々のことまでは、やはり予測できません。
日本国民は、この〝象徴天皇制〟を、他人ごとではなく、吾がこととするために、それぞれがみずから「象徴天皇」のあってほしい姿を思い考えて、見守っていかなけらばならない(〝寄り添う〟こころは天皇と国民おたがいさま)…と思う者です。