-No.2034-
★2018年04月17日(水曜日)
★11.3.11フクシマから → 2960日
★ オリンピックTOKYOまで → 464日
★旧暦3月13日、十三夜の月
(月齢12.1、月出15:44、月没03:53)
〝水泳ジャパン〟池江璃花子選手、突然の「白血病」告白で、俄然(ほんとに吃驚……ざわざわ騒ぎ……)「骨髄バンク」に注目があつまり。
しかし、ボクなんぞはすでに、バンクに協力できる骨髄の持ち主でもありませんでした。
……………
ぼくが定期購読する東京新聞の文化欄に、『インディオの村通い40年 <いのち>みつめて』という連載コラムがあります。
筆者は、ラテンアメリカ社会学・オーラルヒストリー(口述歴史)の歴史学者。清水透さん(慶応大学名誉教授)。
その11回目(日付はスイマセン忘れました)に、吾が愛娘・真帆さんを25歳の若さで、白血病の再発でうしなった親の、痛切な心情が綴られていました。
清水さんが娘の発病をうけ、みずからたちあげた「骨髄バンク」普及活動の途中でした。
そんな清水さんが、厳粛な至言に出逢う。
「親にとって娘や息子とは 授かりものではなく 預かりものなのだ」
「預かったものはいつか お返しするときがくる」
(以上は佐藤律子編『種まく子どもたち』所収より)
これが「娘の旅立ちから六年。ようやくたどり着いた僕の心境だ。」と、つぶやく清水さんに、学生が教えてくれたそうです。
「何事につけても、『自分はそれを失った』といってはならぬ。『自分はそれを返した』というべきである」
これは奴隷としてローマ帝国に売られた経験をもつ、古代ギリシャの哲人エピクテスの言葉(ヒルティ『幸福論 第一部』岩波文庫)。
「しかし、まだまだ葛藤は続く。」
清水さんの告白です。
◆災害に経営するホテルを奪われた主人の話
これは、いつのことで、それはどこで、どんな宿のだれの話だったか?
いまは、もう皆目、覚えていません、が。
その言葉だけが、火山の山麓だったかにあった石組の小さな宿の…小さな窓ガラスに吹く風そのままに、ここちよく、いまも心あたたかくのこっています。
「人は、この星の客人なのですから…災難を嘆くことなどできやしません」