-No.1948-
★2018年01月21日(月曜日)
★11.3.11フクシマから → 2874日
★ オリンピックTOKYOまで → 550日
★旧暦12月16日、満月・望月・十五夜(月齢15.4、月出17:01、月没06:34)
*きれいで、くっくりと大きい、いい満月でしたね。昔の人が、月のうごきに心うごかされた気分が、ホント、よくわかります*
◆「二十四節気」そして「七十二候」
昨日1月20日(日)は、東京郊外あたりでは、とても穏やかな「大寒」でした。
先の6日「小寒」の方がグッと寒かった…いずれにしても、暦もまた人智のかぎり、<人も自然の一分>ってこと、ですよね。
さて、そこで。
「大寒」は、「立春」「秋分」「立冬」「夏至」などと並び称される「二十四節気」のひとつ、です。
それくらい、このブログにアプローチしてくださっている方なら、オワカリでしょうが。
この頃ふだんは、とんと気にかけられることが少なくなって、だんだんに忘れられかけている…のがホントのとこ、じゃないでしょうか。
正直なところ、ぼくなんかも、ずいぶんアヤシクなってきました。
ですから、この「暦のココロ」は、蘊蓄噺じゃなしに、ぼく自身があらためた再認識していくための、いわば日めくり……
「日めくり」カレンダーっていえば、これなんかもいまはもう、ずいぶん古っくさいモノになりました。
1903(明治36)年から、つくられ始めたんですってね。むかしは商店なんかが、自店名入りの「日めくり」をお得意さんに配ったものでした。
……さて、二十四節気。
この「暦のココロ」は<暦学>じゃありませんから、ざっくりと言わせてもらえば、<季節を春夏秋冬の4等分する区分暦のようなものとして考案されたもの」でした。
さらに細かく言えば、12の「節気」と12の「中気」とをあわせたもの。
きのう1月20日が、そうちの「大寒」、旧暦だと12月15日。「とても寒い」頃の意味…いまの経験則からすると<まだ早い>けれども、季節感としては共感できるものがあります。
この季節感のズレの主因を探ると、もともと「二十四節気」というとらえ方が中国から来たもので(暦そのものも…です)、それも「中原〔ちゅうげん〕」と呼ばれる地域の気候をもとに名付けられているからです。
「中原」というのは、黄河の中下流域にある華北平原ですから、環境として大陸的。海とも縁の薄い地域なんですが……
ところで、この日はまた「款冬華(ふきのはなさく)」とも言われて、つまり「蕗の薹〔ふきのとう〕が蕾をつける頃」。
(う~ん…)いまの季節感からするとヤッパリちと早いようです、けれども(そうか中原か…)そいうことなんですね。
そうして、さすがに、これは縁遠い人が多いと思います。
「七十二候」というのがあります。
これは、「二十四節気」をさらに四等分した季節感ですから、ほぼ5日おきに巡ってくる。これも、いまの季節感と比べながら追ってみたいと思っています。
すると……
そうです。お気づきのとおり、今年に入ってもすでに、すごしてきた「節気」と「候」(どちらも時節・季節のこと)があります。
それらをここで、振り返っておくことにしましょう。
☆1月1日(旧暦11月26日) / 七十二候の「雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる=雪の下で麦が芽を出す)」
☆1月6日(旧暦12月1日) / 24節気の「小寒=寒のはじまり」。そして、七十二候の「芹乃栄(せりすなわちさかう=芹がよく育つ)」
☆1月10日(旧暦12月5日) / 七十二候の「水泉動(みずあたたかをふくむ=地中で凍った水が動き始める)」
☆1月15日(旧暦12月10日) / 七十二候の「雉始雊(きじはじめてなく=雄のキジが鳴き始める)」
それなりに、そこはかとない妙味を感じさせて。
(うむ、わるくない)ですよね……