-No.1936-
★2019年01月09日(水曜日)
★11.3.11フクシマから → 2862日
★ オリンピックTOKYOまで → 562日
★旧暦12月04日 → ☆上弦まで5日
(月齢3.4、月出08:53、月没19:34)
◆「クリア・ボイス大賞」
これは、「すてきな音の空間をもとめる会」によるものです。
ざんねんながら、会員はまだ私(浅生忠克)ひとり。
なので、わたしの「聞こえ」の判断で決めさせていただきました。
聴覚障害と呼ばれる、(疾患にはちがいない…けれども)なかでは程度のかるい、と思われている領域に、「難聴」があります。
わたしは、大学病院の耳鼻科で検査をうけた結果、「中程度の難聴(ふつうの人の70~80%くらいしか聞こえていない)」と診断され。
いま現在、補聴器とつきあっています。
症状をわかりやすく説明すれば、日常の会話で相手の言葉が<聞きとりにくい>ことが少なからずあり。小鳥のさえずり、風鈴や電子通知音に気づけない。
高音で小さな声の女性の甘いささやきなどは…ふんいきだけでしか、あじわえません。
しかも
そんな「不幸」な境遇が、私だけじゃなかった。
じつは、子どもたちにも少なくないし、近ごろは若者たちの間にもふえてきている。
全人類の10~20%には「なんらかの耳の障害」があり、65歳以上の高齢者になればほぼ半数が「難聴」の身、といわれます。
また、聴力に問題はないとされる人たちにも、じつは「聞きとりにくい」あるいは「聞こえていないけど前後関係で対処している」、状況があります。
それにしては
「音」に対する注意、「聞こえ」に対する配慮がなさすぎる、いまの世の中。
「難聴」者は、みずからの「聞こえ」を改善する努力をしながら、もう少し、世の中が「音」や「聞こえ」にやさしくあってほしい、と願っています。
アナウンサーや俳優・声優さんなど、声でコミュニケーションをとる職業のプロには、「クリアに聞こえる」話法の研鑽につとめてもらいたいし、音響や録音関係の技術者の方々には、「迫力」より「透る(通じる)」音を追求してほしい。
そんなきっかけづくりのム-ブメントとして
「クリア・ボイス大賞」をノミネートしたい
では、発表します。
栄えある第1回「クリア・ボイス大賞」は…
☆女声 / 相武紗季〔あいぶ さき〕
★男声 / 中井貴一〔なかい きいち〕
※女声の相武紗季さん(33)は、主にテレビドラマ・映画・CMで活躍する女優さんですが、<声優>の素質も群を抜いています。愛らしい表情をもったやさしい声音、それでいて女声にありがちな<語尾の消える>こともなく、なにしろ癒されます。最近ではNHK『岩合光昭の世界ネコ歩き』の語りが秀逸。
※男声の中井貴一さん(57)は、役者としてあたりまえのことながら。近ごろは安心感をもって観て・聞いていられる俳優さんが少ないなかにあって、<けれん味のない王道>とも言える<台詞まわし>は、さすが。血筋(父=佐田啓二、姉=中井貴恵)を思わせます。その透る声は『雲霧仁左衛門』でも健在。
……………
以上
「すてきな音の空間をもとめる会」の「クリア・ボイス大賞」に賛同くださる方。
どうぞ、ひと声かけてください。
来年、第2回の発表にはぜひ、幅広い合議の結果をおとどけたしたい、と思います。
相武さん、中井さん、に親しい方がおられましたら、ご本人にお伝え願えれば幸いです。
できれば、コメントなどいただければ……
※おしまいに、ドイツの哲学者カントの言葉
「目が見えないことは人と物を切り離す。
耳が聞こえないことは人と人を切り離す」