-No.1869-
★2018年11月03日(土曜日)
★11.3.11フクシマから → 2795日
★ オリンピックTOKYOまで → 629日
★ことしもマラソンの季節、幕開け★
先駆けの「ワールド・マラソン・メジャーズ」シカゴで、早くも朗報。
10月8日(月)体育の日。大迫傑くん(早稲田、ナイキ・オレゴン・プロジェクト=27歳)が2時間5分50秒の日本新記録(3位)で走って、日本実業団連合の報奨金1億円を獲得しました。
彼が、世界最高峰の集団「ナイキ・オレゴン・プロジェクト」で磨いた走りは、従来の日本式ヒールストライク(かかと着地)走法ではなく、つよいアフリカ勢が採用するフォアフット(爪さき着地)走法。
タイプとしては、同じ大学の先輩、瀬古利彦(DeNAランニングクラブ総監督)さんを思わせるものがあります。
ちなみに大迫くんは、ボクが住む町田市の中学校を卒業、長距離の名門佐久長聖高校(長野)に進学しました。
これで2020TOKYOの男子マラソン代表争いは、設楽 悠太くん(東洋、Honda=26歳)と二人が、現時点では一歩リードです。
設楽くんは、ことし2月の東京マラソンで2時間6分11秒の2位、従来の日本記録を16年ぶりに更新してやはり報奨金1億円を手にしています。
賞金の威力は抜群!
◆しかし…世界のレベルは高い
さかのぼる、9月16日(日)に行われたベルリン・マラソン。
男子は、エリウド・キプチョゲ(33歳ケニア=リオデジャネイロ・オリンピック勝者)が、驚異の2時間1分39秒という記録で2連覇。
もちろん世界新なんですけど、その縮め方が…一気に1分18秒も更新というのですからスゴイ! の一語。
しかも、上半身のブレない安定したフォームで、トラックの5000m・10000mでもトップクラスの記録をもつスピード・ランナー。
潜在能力の高さには定評があって、まだまだ記録は伸びそうだ、といわれますし。
おまけに、シューズやスポーツ・ドリンクなど科学的なサポートの進歩も半端じゃない。
いよいよ夢の「2時間切り」が、すごそこに迫ってきました。
日本記録との差4分11秒は数字以上の重さで、きっと選手にとっては「ケタチガイ」のレベルに違いない。
もちろん「勝負はワカラナイ」、とくに2020TOKYOのマラソンは、真夏の高温高湿度下での過酷なレースが予想されますからワカラナイ、けれども、記録どおりの競いあいになれば、現時点では正直とても敵いません。
ニッポン男子は、2020大会を「ステップ・アップのオリンピック」と、とらえなおしてかかった方がよさそうです。もちろん(そうはいかない)のがスポーツ、なんでしょうが……
いっぽうの女子は、グラディス・チェロノ(ケニア)が2時間18分11秒(席歴代4位)で優勝して、野口みずきの大会記録(05年)を更新。
こちらも、少し前のニッポンの勢いはどこへやら、伸び悩みは男子以上かも知れません。
◆大学三大駅伝もスタート
10月8日(月)体育の日。
今シーズン「大学三大駅伝」の初戦、出雲全日本大学選抜駅伝が行われ、青山学院大が2位東洋大に21秒の僅差ながら2年ぶりの制覇。3位は東海大。
のこる2戦は、「全日本大学駅伝」が明日11月4日、そして「箱根駅伝」が1月2~3日。
その「箱根駅伝」予選会は10月13日(土)。
東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地&昭和記念公園で行われ、下記11大学が出場権を手にしました。
1、駒澤 6、東京国際 11、上武
2、順天堂 7、大東文化
3、神奈川 8、中央
4、国学院 9、国士舘
5、明治 10、山梨学院
以上に、シードの10校。
1、青山学院 6、法政
2、東洋 7、城西
3、早稲田 8、拓殖
4、日本体育 9、帝京大
5、東海 10、中央学院
加えて2校。
〇日本(※関東インカレ成績枠)
〇関東学生連合(オープン参加)
以上23校が正月の〝箱根路〟健脚を競うことになりました。
もちろん、今回もボクたちは往路・芦ノ湖畔で選手たちを迎えるつもり。
<パワハラ>で揺れた今年1年のスポーツ界。
駅伝(長距離)の世界も、旧態を脱したピュアな指導法はどうあるべきか…が問われるシーズンになりそうです。