-No.1797-
★2018年08月23日(木曜日)
★11.3.11フクシマから → 2723日
★ オリンピックTOKYOまで → 701日
*<海洋環境汚染>マイクロプラスチックごみ問題で、国際的に対策遅れが指摘されていたニッポン。ようやく8月半ばになって、大手外食チェーン「すかいらーくグループ」が系列店「ガスト」のドリンク・バーでの、プラスチック・ストローの提供をやめる(幼児や高齢者などから要望があった場合を除く)ことになった。やはり、消費者(ぼくが言う〝食べ幸人〟たち)の環境意識に配慮したものだろう、きっと大きな流れになっていくもの…と歓迎する。ぼくの関連投稿記事は7月6日付けだったログイン - はてな*
◆福島第二原発のある町…第一からも20~30キロ圏内
楢葉町も、南隣りの広野町とほぼ似たような立地、環境にある…といっていい。
太平洋岸〝浜通り〟の、ふだんの暮らしぶりにはコレというほどのこともない、小さな町のひとつ。
特異なのは、原発のある町(お隣り広野町には火力発電所)、福島第二原発の1~4号機が町内に立地する。
《11.3.11》東日本大震災と津波による被害は、死者11人(関連死138人)。
町域は、大部分(居住地の全域)が半径20キロ以内の「警戒区域」に指定され、立入禁止。
全住民は避難、役場機能は会津美里町、いわき市に移転。
12年8月、「警戒区域」から「避難指示解除準備区域」に再編。
15年9月、「避難指示」解除……
楢葉町から避難、いわき市の仮設住宅に暮らしてきた人たちのいま…については、先日8月7日の記事でも触れた。
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そんな楢葉町……
ドライバーにとっては、長らく、〝浜通りの命脈〟国道6号が「通行禁止」になった南端れの町として、印象されてきた。
ぼくのような余所者は、なおさら、関所の警備員たちから「いまどきこんなところにナンの用があって来たのか?」という白い目で見られた記憶は、通行禁止が解除になってから後の…いまも色濃い。
もうひとつは
日本サッカー界初のナショナル・トレーニング・センター、「Jヴィエッジ」のある町だ。
けれども実際には、「Jヴィエッジ」の敷地は広野・楢葉の両町にまたがっており、たとえば常磐道の「ここはどこ」案内板に標示される特徴絵柄にしても、広野町が「サッカー」、楢葉町は「鮭」(町内を流れる木戸川には鮭が遡上、15年から鮭漁も復活)になっている。
ともあれ、その「Jヴィエッジ」。
福島第一原子力発電所の爆発事故にともなって、2011年3月15日から13年6月30日までスポーツ施設としては全面閉鎖。国が管理する「原発事故対応拠点」となっていた。
ぼくも、これまでに何度か訪れているけれども。
とうぜんのことながら、放射能汚染の影響あるグラウンドなどに生彩あるわけもなく、建物内もほとんどが森閑と沈みこみ…にもかかわらず、いつも、どこかで、なにかしらの工事の音がして、そこに働く人たちの姿があったことを鮮明に覚えている。
13年6月以後もトレーニング施設としては活動閉鎖してきたわけだ…が。
ここへ来て、2020TOKYOオリンピック開催のときが近づくにつれて、再開の動き。
こんど訪れてみると、再整備されたグラウンド周辺には緑の色濃く、(やっぱりいまも工事中だった)炎天下の人の動きも心なしか明るく見える。
園庭の芝生にロボット芝刈機が動きまわり、ホテルやレストラン施設がある建物内も、すっかり化粧直しがすんで一気に垢抜けていた。
◆常磐線に臨時駅「Jヴィレッジ」
これにあわせ、2020年オリンピックまでの常磐線 全線開通を目指すJR東日本は、19年4月の開業を予定して臨時駅「Jヴィレッジ」の起工式を開いた…と伝えられたのは、この5月のこと。
尋ね探して行って見ると、「Jヴィレッジ」(仮称)駅はトレセンの敷地はずれ、トンネルの入り口付近でいま盛んな工事中であった。
現在ある広駅と木戸駅(楢葉町)の間、Jヴィレッジや周辺でのイベント開催時のみに停車の臨時駅ということだけれども…これも復興の景気づけ…だろうか。
しかし…ふと…ぼくは思う。
「Jヴィレッジ」にしても、新駅にしても、はたしてこれが本来の〝復興〟に結びつくのかどうか。
とくにサッカー施設については、もともと東電の資金で造られたものだけに、つよく外野を意識した匂いがしてならない。
(現実に、どれだけのチームが、ここを利用したいと望むのだろうか)
つまり、ほんとうは、もっと地元に密着してジツのある、子どもたち若者たち向けのカネの使い方があるのではないか……
……………
このたび、ぼくが「Jヴィレッジ」を訪れたのが7月17日。
帰宅後の28日には部分的に再開…なお、翌くる19年には全面再開の予定になっている。