-No.1745-
★2018年07月02日(月曜日)
★11.3.11フクシマから → 2671日
★ オリンピックTOKYOまで → 753日
*「線状降水帯」と天気予報のアナウンサーが言う。なんじゃ、ソリャ…。「爆弾低気圧」とか「ゲリラ豪雨」とか、気象学者さんたちも よっぽど 気象用語のネーミングがお好きとみえる。…それはまぁイイ…けれども、ことは庶民生活に関わり深い天気の話しじゃないか、その意味するところを、きちんと知らせておいてほしい(とくにNHKには公共放送の責任あり)。では「線状降水帯」とは…次々と発生する雨雲が列をなすカタチで組織化されたごとくに見える積乱雲群。これが通過または停滞することによって数10km~数100kmの強烈な雨域が発生、ゲリラ豪雨の原因にもなっている…とのこと。1990年代に命名されたんだそうですが…覚えてます?*
◆<穴>…気になりませんか
もうじき7日に3回忌を迎える永六輔さん。
さきに亡くなった奥さんから生前、「まぁ穴と見れば覗きたがるんですから…」と呆れ顔に言われたことを、自著に告白していた。
永さんも、よほど〝好き〟だったと見える。
ぼくは、永さんほどではないと思っているのだけれども、気がつくと工事現場の穴を覗きこんでいたりする。
覗き趣味に男女の別はないと見えるが、<穴>を覗きたがるのはコレはもう、だんぜん男ばっかり…穴掘りだって(いままでは)もっぱら男の仕事だ…
◆あんパンの臍のナゾ
あんパンに臍があるのを(なんでダ…)と思った経験なら、誰にも(女の子にだって)あるらしい が。
ガキんちょの頃、あんパンの臍の穴を指でほじくって食べるのが好きな変わり者がいて、これは男だった。
「なんでぇ?」と訊いたが、「わかんなぃ」とのことだった。
あんパンに臍ができたのは、なかに入る小豆の餡が「つぶ餡」と「こし餡」の2種類あったからだ…と、ぼくの記憶にはある。たぶん、まちがいない。
ただ、「臍あり」が「つぶ餡」だったか「こし餡」だったかは、はっきりしないのだ、けれども。
臍ほじりの子は「こし餡」が好きだった。
「あんパン」という菓子パンを生んだのは、銀座の木村屋(いまは総本店)。
ぼくも子どもじぶん、親にせがんで買ってもらったことがあるが、昔の「あんパン」はいまよりずっと(たぶん倍くらい)大きかったのではないか。
「臍なし」のほうに「白胡麻」のアクセントを付けたのも、最初は木村屋。はじめて「芥子」粒を振ったのもそうなら、「臍かくし」に「桜の花の塩漬け」をあしらったのも、もちろん木村屋だよ…と誰かに聞かされた覚えがある。
なんでも、西洋のパン酵母(イースト菌)の代りに酒種(日本酒酵母)をとりいれた木村屋の「あんパン」は、文明開化の明治時代、日清戦争の頃から有名だったそうだから、オドロく。
それが戦後すぐ、ぼくの子どもの頃まで「あんパンの木村屋」で通っていたし、いまだにオソルベシ木村屋は「あんパン」の親分であって 。
ふと気がつけば、いまどきの「あんパン」にはほとんど臍がない……
◆歯ブラシの柄の穴はナンのため?
歯科の先生が書いた本に「わからない…ナゾ」とあった。
そう言われて見ると、ナルホドおかし怪しい。
すぐに、思いつくのは保管法…つまり穴を金具に引っ掛けて吊るすためではないか…だが、これはぜんぜん理に適っていないからペケ。
歯ブラシの先、毛の植えられた部分は衛生上、使用後は乾きやすく上を向けて置くのが理想で、それが真逆の下向きになってしまっては、いただけない。
洗面ユニットに造りつけられた歯ブラシ置きは皆、毛先が上むきになるようにできているし、洗面台のコップを歯ブラシ置きにしている場合でも、ふつうの人は毛先を上に置く…
ボクは、ふと(この穴に紐を通して歯ブラシを回転させ乾かすため)という理屈を思いついたが、これも「そんな手間ヒマかかることを誰がするもんか」といわれてしまえばオシマイだ。
しかも、穴あけ加工は製造上も余分な手間で、わずかかも知れないがコストも嵩むこになる。
世の中には……
それを最初に誰が思いついたのか?
また、それはナンのためだったのか?
……が、いつのまにか忘れられ、それでもなんとなく、その習慣がそのまま受け継がれてしまった…ということが、間々、ありそう。
この歯ブラシの穴なんかも そのくち かも知れない。
しかし、やっぱり無用ということになれば、いずれは消えていく運命にあるだろう。
ちなみに、あらためてわが家の洗面台をチェックしてみたら、すでにほとんどの歯ブラシ(歯間ブラシなど、けっこう種類も数もあるのダ)の柄から穴は消えており。
ドラッグストアの歯ブラシ・コーナーを覗いて見ても、いまや穴無し歯ブラシが全盛であった。
どうやら(ナゼある歯ブラシの柄の穴)は、イメージだけが脳裡にのこっていたものらしい……
◆それって、ひょっとしてヒトの脳の<ゆとり>!?
脳の研究が進んで、ヒトの脳には特有のクセがあることも知れてきた。
ひょっとすると、<穴>にこだわったり、<穴>が気になったりするのは、必要とは別の<ゆとり>部分のことかも知れない。
いまは、そんな気分になっているぼくデス。