-No.1554-
★2017年12月23日(土曜日、天皇誕生日)
★11.3.11フクシマから → 2480日
★ オリンピックTOKYOまで → 944日
*平成の世の「天皇誕生日」もあと1年…*
◆ことし1年の総決算…
ぼくが講師をしているカルチャーセンターの「木工教室」も、昨日12月22日(毎月第4金曜日)でこの1年をしめくくりました。
それぞれの方が、日々それぞれの想いを託して励んできたわけですが。
印象にのこるコレひとつ…作品を選べばNさんの「椅子」になるでしょう。
ご覧のとおり、どこにもクギやネジの頭が見られません。
この椅子は、むかしながらの「木組み(ほぞ継ぎ)」という手法で作られており。
ところどころにある丸い点のようなものは、木栓(ダボ)埋め込みと呼ばれる仕上げ。
そうです。
「ほぞ」というのは<突起>のようなもので、これを受けるのが「ほぞ穴」。
プロの技になれば「木組み」だけでキッチリ嵌め込まれ、頑丈に仕上がるので、補助金具も要らません。
…が、素人の「ほぞ」はそこまで精細にできませんから、補助に木ネジで締めており。
そのネジは、この木栓の下に隠されているわけです。
(いまの家具などは「ほぞ穴」加工もほとんど機械まかせですが、教室ではノコギリとノミの仕事です)
見た目にも「たいへんそう」なのは、お分かりいただけるでしょう。
じっさいに大変な作業で、これまでにチャレンジした方はなく、Nさんが初めて。
この「椅子」製作に半年以上を費やした、まさに労作。
この椅子を見て「懐かしい」方も、いらっしゃるでしょう。
そう、むかしの学校にあった机・椅子の、あの椅子なんです。
仕上りを見ると、いかにも武骨(すぎたかナ…)。
Nさんの「お人形さん用に」という希望で、こんなふうにちょっと寸がつまりましけれど。
もちろん子どもが坐ってもだいじょうぶ、おとなの踏み台にもなる頑丈なつくりになっています。
ご苦労さまでした、Nさん。