-No.1310-
★2017年04月23日(日曜日)
★《3.11》フクシマから → 2236日
★ オリンピック東京まで → 1188日
◆これは民進党マズイな…
そう思いはじめたのは、小池旋風が吹きわたった都知事選あたりからだった。
…といってボクは、べつに民進党のシンパじゃない。支持政党なし、学生時代からのノンセクトラジカル。
ただ、政治というきわめて”わがまま”な性格のものとつきあっていくには、少なくとも、いつでも”とり替え”られる補完・対抗勢力と、なるべくなら余裕の選択肢がもうひとつか、ふたつはあってほしい。
そのためには、とりあえず、民進党がしっかりしてくれなければイケない。
かつて一度は、大衆の支持をえて政権の座につかせてもらい、羽ばたくチャンスをもらいながら、いたずらに舞い上がっただけの大失敗におわった。
その反省もせず、責任もとらないままでは(これは現政権の自民党にもいえることだが…)イケない。
にもかかわらず、いまだに、ふるびた生活習慣病タイプの体質は、かわらず。
ついに都知事選でも、ひとかけらの存在感も発揮できなかった。
蓮舫さんが初の女性党首になったけれども、それがわずかに政党史の1項にのこるのみ、になりかねない。
そんな流れを助長することもないから、がまんして言わずにいたのだけれど……
この夏の都議選にむけて、うごきだした政局で溺れかけている民進党、もう見ちゃぁいられない。
☆小池新党(まだ地域政党ながら)「都民ファーストの会」が準備され、出来あがったとき。
☆公明党都連が、自民党とわかれて「都民ファーストの会」との連携にうごいたとき。
(公明党というのは民意の在り処をよく識っている)
☆対して自民党が、はやばやと都議選態勢を整えたとき。
(自民党には、それだけつよい危機感があった)
☆国政では、原発再稼働のうごきがいっきに加速したとき。
(小泉純一郎前総理は、脱原発を争点に選挙戦を闘えば民進党が勝てると言明。また、支持母体の連合および電力労連からの票がどれほどのものか、とも喝破した)
☆天皇陛下の「生前退位」をめぐって、その「お気をち」にどう応えるかを問われたとき。
☆都政では、豊洲市場問題で議会の存在意義が問われたとき。
……………
これら、たびかさなる絶好のチャンスを、どれだけ、いや、ただひとつでもモノにできたか。
大衆は”対立”を望んではいない、”対抗”にならない”抵抗”でもない、存在感のある”アピール”をのみ望んでいる。
民進党の指導層の誰々が、切実にこれを感じとっているか。
都議選”惨敗”は、民進党”解党”につながりかねない。
この危機感は、それぞれの個人的にはあるようだけれど、その”流れ”源流らしきものも見られない。
やむをえず、「これじゃとても闘えない」「わが身の政治生命を絶たれる」というので、都連からは若手ばかりでなく中堅・ベテラン陣からも離党のうごきがやまない。
さらに、それは国会議員団にも波及、波紋をひろげている。
ボクも節操がなさすぎるのはキライだが、いまの民進党を見るかぎり、どうにもしようがない。
恥を忍んでも生きなければならないときもある……
じつは、きっと、もうオソイのかも知れない。
少なくとも、この都議選を生きのこるミチは、けわしい獣〔けもの〕道。
この、いまの、鋭く切り立った”刀の刃わたり”の時代は「がらがらぽん」、なにがあってもおかしくないし、おどろきもしない。
待望はしない、けれども、橋本徹氏の政界復帰も、あるかも知れない。
日本にも、ポピュリズムのヌーベルバーグ、これはまちがいなくありそうだ。
しかし、そうなるとコマるのが、ただでさえ不穏きわまりない1強自民党のうごき。
なかでも共謀罪については、ぼくも表現者の端くれとして「とおり抜けキ…」、とてものことに許せない。
これまでの日本社会でも、「あいつらナマイキじゃ、トッチメてやろう」とか、「ミセシメにコラシメておく」みたいなことが、しばしばあった。
地域の人々を守ってくれるはずの警察が、ある日、不意に異貌(個人とは別の組織の顔)もあらわに牙を剥く。が、ほとんどニュースにもならない。
たいがいの人々にとっては(自分には関係ないこと)なので知らない。あるいは、知れても忘れるか、忘れたことにする。
そうしていられるのは、ありがたいことだ…けれども、そのままで一生をすごせるか、どうか。
世間は、あなたの思うように思ってくれているとはかぎらない。
そうして、あなたもすでにワカッテいるように、共謀罪でテロは防げない。
そんなボクの気もちの、受け皿になってくれそうな党派らしきものもない……