-No.1282-
★2017年03月26日(日曜日)
★《3.11》フクシマから → 2208日
★ オリンピック東京まで → 1216日
◆返書のうれしさ
一通の封書が届いた。
北の大地、十勝・帯広からだった。
ちかごろ、”返信”はあっても”返書”を受けとることはきわめて少なく、ほとんど稀になっている……
なかからは、2枚の絵ハガキ。
空から見た真鍋庭園(右)とエゾリス(左)の写真、二葉の裏には女文字。
わけもなくウレシかった。
これは去年11月、東大雪山麓、上士幌町にお試し移住の「ちょこっと暮らし体験」に2週間、訪れた折の十勝あれこれリポートが縁。
その〈帯広の一日〉編に、真鍋庭園の印象を綴ってブログに載せ。
(http://blog.hatena.ne.jp/sashimi-fish1/draft-scat.hatenablog.com/edit?entry=10328749687201275086)
記事のコピーを園長さん宛に送ったのは、〈エゾモモンガの形見にのこされた尻尾〉のことがつよく心にのこっていたからだった。
雪のなかを歩いて戻った屋内、スーベニールショップの若い女性がヒラッと見せてくれて、
「食べられちゃったんだと思いますけど、尻尾には肉がないからきっとのこったんですね」
茶目っ気たっぷりにそう言ったのだ。
しかし、うっかりすると用件あっての手紙にも返事がない、いまどきのご時世、ほとんど期待しなかった”返書”をいただいてしまったのである。
ぼくの気もち、おわかりいただけるだろうか……
園長さんから、若い女性スタッフの手にわたされたものだろう、
「おとなの十勝!!」大切にしていきます。
相手への思いやりあふれる、闊達でりっぱな手紙文だった。
モモンガの尻尾はもうなかったので…
エゾリスの写真には、そう言葉が添えられてあった。
帯広の真鍋庭園(http://www.manabegarden.jp/)。
そこは、樹木の「輸入・生産・販売」をしている農業者「真鍋庭園苗畑」の運営。
ぼくらが訪ねた11月まで、よその庭園・植物園がみな早々と閉園しているなか、ただひとつ開いてくれていたところで、それだけでもなにかしら実直。
12月から閉園していた近況にふれ、
4月22日のオープンにむけて、エゾリスやエゾモモンガたちと共に、雪深い庭園で春を待っている今日この頃です。
手紙は「今度は緑豊かな季節に」と誘いの言葉そつなく、そうむすばれていた……