-No.1264-
★2017年03月08日(水曜日)
★《3.11》フクシマから → 2190日
★ オリンピック東京まで → 1234日
◆まだ先…ったって3年とちょっとダ
どうなるんだろう2020、大丈夫だろうか東京オリンピックとパラリンピック。
なにしろ、ケチの付き始めがあの、いまはむかしの盗作エンブレム騒ぎで、それからはすったもんだのゴタゴタつづき。
なにしろ、なにひとつとっても、きっちり責任のとれる体制もなければ人もない始末は…こりゃそもそもぜんたい、じつはまっことニッポンらしい民族的な欠点なのか、はたまたとんでもなくニッポンらしくもない汚点ゆえに恥ずべきことなのか???…そこさえハキとはワカリかねるアリサマ。
現状では、メダルの話なんぞはまだ早すぎるわけだが。
これだけが、じつは、先のスッキリと見えたオリンピック事情、なのだった。
「日本のリサイクル技術を結集して不用家電から金メダルを」
こんな新聞記事があったのは去年の秋9月。
不用になった家電に含まれる金属を「都市鉱山」と位置づけ、これをリサイクル活用してメダルを製造しようと東北の3市が声を上げたのがきっかけになってオリンピック大会組織委員会を動かし。
エコマテリアル・フォーラム(一般社団法人、茨城県つくば市)はウェブサイトで賛同の署名(目標32万筆)を集める活動を開始、早稲田大のサークル「環境ロドリゲス」は文化祭で小型家電の回収を在校生に呼びかけた、云々(ウンヌンと読む、くれぐれもデンデンではない)。
ちなみに、現在のオリンピック憲章にメダルについての細かい決まりはなくて。
(04年までは金メダルは銀製、最低9グラムの金でメッキすることになっていたそうな…したがってこれを基本に考えてよい)
そこで、目安になる金属量を12年のロンドン大会の総量で見れば。
金9.6kg、銀1210kg、銅700kg。
それに対して、日本国内での小型家電からの回収実績は。
金143kg、銀1566kg、銅1112kgとかで、追加種目分の増量があるにしても間にあう勘定。
(話というのは、ダレにもハッキリわかりやすく、いつもこうでありたい)
付け加えれば、携帯電話一台に含まれる金は平均0.03グラムだそうだから、パラも含めた東京大会の金メダルおよそ1300個分の金総量をまかなうのには携帯32万台(賛同署名の32万人がすべて携帯を一台ずつ寄付すれば達成できる)。メダル総計ではおよそ2トン分の金銀銅になる、というが。そのくらいニッポンなら軽いものだろうし、それに、これはあくまでも個々人総和の純粋民力、そこが強みだ。
ただし、その方面の専門家によれば、不用品のリサイクルとはいえ、新たな流通経路づくりの費用などを考えると天然資源より単純に安くなるというものではないらしいけれど。
それでも、この貴金属リサイクルはそれだけで省資源とエコにちがいなく、しかもトレーサビリティー(自分の提供した材料がどんな種目のメダルに使われたか追跡)を確保する技術も開発したいというのだから、イイんでないかい。
その後、年が明けてすぐ、都職員への新年のあいさつのなかで小池知事が、金銀銅計5000個のメダル材料リサイクル用として都庁内に、不用になった小型家電の回収ボックスを設置する意向を表明。
2月には組織委員会が正式に、2020大会のメダルすべてをこのやり方で回収したリサイクル金属でまかなう方針を明らかにし。4月から回収を始めることをきめ、同時に公募で選ばれたリサイクル事業者の発表もあった。
メダルにリサイクル金属を利用することはリオ大会などでも一部おこなわれたものの、100%リサイクルとなると、もちろん大会史上初。
こういういいカタチの流れにすることだって、やればできる、のだ。
あのリオの閉会式では、マリオに扮した安倍首相が登場するサプライズも含め、わずか8分間にかかった費用がなんと総額12億円、というので世界的な話題をなった。
まぁ、それほどの効果はなかったとはいわない、けれども……
どうか、放蕩息子のごときカネづかいだけは、もうオシマイにしてほしい、ね。