-No.1260-
★2017年03月04日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 2186日
★ オリンピック東京まで → 1238日
◆吾が「ちっこ房」の最年少生徒
ダイスケくんは小学2年生。
木工というのは、お察しのとおり、子ども向きのクラフトではない。
技術的にも体力的にも易くはないし、知力・工夫もいる、刃物を使うので注意力と集中力もかかせない。
個性差もあるけれど、とりかかれるのは、まぁおおよそ小学校高学年あたりから。
子どもと木材とに共通点をもとめるとすれば、ひとすじ縄ではいかない、ことくらいだろう。
指導する方にも、気の抜けない苦労がある。
そんな諸条件むずかしいなかで、とにもかくにも、ダイスケくんは木製・ふた付きの「おもちゃ箱」を完成。
そのことはすでに、去年の夏お話しておいたとおり。
http://blog.hatena.ne.jp/sashimi-fish1/draft-scat.hatenablog.com/edit?entry=10328749687178943989
月に1度か2度の個人授業には、お母さんが付き添う。ダイスケくんは、なんといっても、そこはまだ甘ったれな子だ。
お姉さんのアヤちゃん6年生も、ときどきお母さんについて来ていた。
そこで、この弟がつくった「おもちゃ箱」の完成を見、達成感を見せつけられ。
いつのまにか「お姉ちゃんもやってみるかい」てことになった。
自然のながれというやつで、一人も二人も似たようなものだった。
そうして、二人合作で、はじめて仕上げたのが、上の写真の「玄関ハンガー」。
賃貸マンションの壁には「退去時は原状復帰」という制約があるので、造り付けのハンガー板を利用し、それに取り付けるカタチになった。
四角形に木の板を組み合わせることで強度を保たさせつつ、上段を大人用、下段を子ども用のハンガーに。
簡単そうに見えるけれど、じつはこれでなかな手がこんでいて。
造り付けのハンガー板に、上段の板を飾り金具でネジ止めにしてあるだけ。
ダイスケくんやアヤちゃんには、その工夫のほどまではわかっていないが、まぁいいかぁ……
いま二人は、次の作品「通学用品台」の製作にとりかかっている。
じぶんたちのものは、じぶんでつくる。
お姉さんは、この春から中学生だ。