-No.1247-
★2017年02月19日(日曜日)
★《3.11》フクシマから → 2173日
★ オリンピック東京まで → 1251日
◆日米トップの気色わるいほどの密着
先週末、ニッポンの安倍首相が渡米訪問して、アメリカのトランプ大統領と会談した。
前にボクは、このお二人には酷似するところがあることを指摘しておいた。
経済人(商売人)だけれども広い視野の政治家ではない…と。
しかし。
大統領就任からずっと、なりふりかまわぬ〈ひとりよがり〉発言で世界を煙に巻いてきた人物が相手だけに。
なりゆきを不安視する向きも多かったなか。
これには、とびぬけて周到な、両国外交関係筋による根まわし合戦があったものだろう。
ふたを開けてみれば、大仰な笑顔と握手と讃辞の大盤振る舞い。安倍さんはトランプさんのハグに迎えられた。
フロリダでのゴルフ外交など派手なパフォーマンスの裏では、ぜんたいどんな駆け引きがあったのか、注意深く先ゆきを見守らないといけない、けれど。
報道画面を見ていて気づいたことの、ひとつふたつを、述べておきたいと思う。
まず、ひとつめ。
安倍さんのスピーチが見ちがえるほど好くなった。
前に、オバマ前大統領の巧みなスピーチに比べてひどく見劣りがすること、スピーチ原稿作者を替えた方がいいことを指摘しておいたが、その成果がさっそく現れたかのようだった。
ふたつめ。
両首脳の抱き合う姿は、友好とはいえ少々度がすぎて、もうしわけないが、ほとんど同性愛者のよう…といったら、同性愛者がいやな顔をするだろうか。
だいじなことは、これで世界的に「ニッポンはアメリカの一の子分」を強く印象づけたこと。
IS(イスラム国)関係筋には、これでニッポンは完璧な「敵」側の「片腕」と見なされたわけで、テロの標的にされる確率もますます高まったことになる。
みっつめ。
また沖縄がダシにつかわれた。明治政府による琉球王国の強制併合「琉球処分」の再現といっていい。
沖縄の人々の淡い希望をうちくだいて、”基地”沖縄をあらためて”捨て石”にした。
おなじニッポンという国のなかで、この決定的な差別意識。
知らんぷりして見すごそうとするニッポン人は、いつからこんな「恥知らず」になってしまったのだろう……