-No.1229-
★2017年02月01日(水曜日)
★《3.11》フクシマから → 2155日
★ オリンピック東京まで → 1269日
◆気づき…
…という、とてもたいせつなことがある。
学びとる、ことよりたいせつかも知れない。
意識してできることではなく、買うことも、盗むことも、できない。
もちろん、他人にたよることもできない、けれども、気づきは他所からやってくる。
気づきは、人を幸せにするとはかぎらないが、まちがいなく成長させる。
訪れは気まぐれだが、年寄りをみかぎることもない。
気づきは2度目にやっってくる、こともあるが。
2度目をのがすと、チャンスはもうない、かもしれない。
『断片的なものの社会学』(2015年、朝日出版)を読んだ。
岸政彦さんという、フィールドワーク社会学の人が書いた。
関西と沖縄を軸に、さまざまな人々の〈生活史〉を聞きとっていくことから、気づいたのは。
人が生きるということはつまり、断片的なことの積み重ねである、という。
じぶんで考えた、と思っていることも、じつはすでにオリジナルではない。
体系的な思想と思われがちなことも、じつは断片的なものの積み重ねにすぎない、という。
読者は、「そりゃそうだ」と気づく。
気づくのを避けてきた自分に、気づく。
いつのまにか張っていた肩の力がスッと抜けるから、オモシロい。