-No.1043-
★2016年07月30日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 1969日
★ オリンピック東京まで → 1455日
◆この月のはじめに衝撃があった。
バングラデシュのダッカで起きた飲食店襲撃テロ事件。
日本人7名の命が奪われたこともある…けれど。
実行犯として公開された若者たちの、屈託のない笑顔が、閃光と直後のブラックアウトだった。
もちろん、その顔貌、表情のシャッターは、事件直前に切られたものではない、にしても。
しかも、実行犯のうち幾人かは、裕福な知識階級の子弟という。
(そういえば彼らの表情には、屈託もなければ邪気もなかった……)
テロ犯人の一人の父親は、息子にかわって全世界に謝罪しなければならない、と語ったという。
これほどの霹靂驚愕も、これまでになかった。
自国の、貧民層と富裕層の格差に、まず若い頭脳は悩まされたろう。
つぎに、先進諸国と(発展途上というより)後進にあまんじる自国の格差に、ふかい絶望感があったかと思える。
いずれにしても……
日本人とはわからず、巻きこまれたのではなく。
日本人と知って、だから、ゆるされなかった。
それは、どういうこと、なのか。
そういう国に、ニッポンもなった。
……といって、なにを狼狽えるのか。
世界で唯一の被爆国が、戦争放棄した平和主義の覚悟のほどが、いま問われる。
「改憲」というけれども、いまの憲法をすなおに読んで、その必要をとくに感じない。
バランス感覚にすぐれ、人やさしくて、いい憲法だ。
ただ、自衛隊はやっぱり、どうみても軍隊だろうから、これを「自衛軍」と認め。
そのうえで智慧をしぼって、あくまでも自衛にかぎり、侵略のための交戦はしないことを誓えばいい、のではないか。
つまり、ぼくとしては。
「自国の防人〔さきもり〕である軍は、国際間の紛争解決の手段として、他国・他地域を侵略する戦争行為をしない」
としてほしい、それだけでいい……