-No.1039-
★2016年07月26日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 1965日
★ オリンピック東京まで → 1459日
◆片寄る……傾く……
人には偏りがある。
かたよりがあって生きて、生かされている、ともいえる。
いちばんに、命のかたより。
100歳をこえる長命があるかとおもえば、幼くして夭逝もあり、ついに陽の目をみることのない水子さえある。
個性というものも、いってみれば命の偏り。
いやおうなしに、つきまとう良し悪し、優劣、上下も、また、偏り。
「偏りない」建前と、「偏りたい」本音、どっちもどっち。
くやしいけれど、偏りない命、なんかない。
才能、能力が、なぜ偏る……
命のかがやきにまで、偏ってほしくはない、のに。
ざんねんながら……
「差別なし」には、ありえない、人の命。
「差別化」を、避けられない、人の世。
なのに人は、なおも偏りたがる。
かたよりに驕りをまぶした砂糖菓子の甘さに、誘惑されつづけるかのように。