-No.1032-
★2016年07月19日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 1958日
★ オリンピック東京まで → 1466日
◆七夕に『上を向いて…』逝った
永六輔さんが亡くなった。
知れたのは11日のことだったが、死去は7日、すでに葬儀もすまされていた。
83歳。
顔の長い、いわゆる馬づらの、身体も存在感もでかかった。
永さんらしい……
そんなことになりそうな気はしていたから。
ぼくはこの6月、彼のラジオ番組が終了したときに、気もちのうえで別れを告げてあった。
ぼくは永さんと、ひとまわり(12歳)ちがい。
多彩な人だったが、ぼくはいちばんに、旅人の先輩として、天才肌の人であったことがおおきい。
「年間○○○日」旅の空…と言っていた時期もある。
ぼくは若い頃、「永さんに似ている」といわれた時期があって、彼のしゃべり口調を真似てサービスにつとめたこともあった。
浅田飴のコマーシャル、あの抑揚のたかい、味醂を舐めたような口ぶり…懐かしい。
あるオムニバスの本を企画・編集したとき、永さんに原稿をお願いしたことがあったが、いただいたのを見てビックリ。
書いた原稿用紙を、挟みで切って、貼りあわせて、大きさ不揃いの紙束になっていた。
「六輔七転八倒」の素顔を垣間見た瞬間であった。
晩期、パーキンソンを患い。
最後は、誤嚥性肺炎だったという。
『大往生』の人は、苦しまずに逝けただろうか……