-No.1009-
★2016年06月26日(日曜日)
★《3.11》フクシマから → 1935日
★ オリンピック東京まで → 1489日
◆生徒は小学2年生
さきごろ、ある日。
初老の女性が工房を訪れた。
近所の方だったが、これまでに面識はなかった。
「孫に工作を教えてもらえるだろうか」
なにしろ作ることが好きで、おかげで家のなかが片づかない。
それで母親(この人の娘さん)が苦労している、という。
おばあちゃんが、別世帯の娘さんの家庭を案じてのことらしい。
きけば、小学2年生の男の子。
道具づかいと体力からして、木工には年頃がちと早い、けれども。
いちばんモノづくりに興味津々な年頃でもあり。
「なにはともあれ、まず、逢ってみましょうか」
実際のところはどの程度か、相性ということもある。
後日……親子で工房を訪ねて来て、逢って、少し話して。
「やってみるかぃ」てことに。
2週間に1度の日曜日、昼前の2時間。
おたがいさまに、都合のよくないときは申し出て、順延のヤクソク。
近ごろは年寄も子どもも、けっこう忙しい。
この子、Nくんが最初に作ったのが、お人形さん用の自動車(上の写真)。
2回目は、お風呂でも遊べる帆掛け船(下の写真)。
どちらも材料は工房のありあわせ。
3回目からは、(無理なものはムリとして)自分の作りたいものを、作りながら技術を覚えてもらうことにして。
Nくんが申し出たのが「おもちゃ箱」、つまり整理箱、ふた付きの本格。
これは、ふつうでいけば高学年でもムズカシイものだ、けれど。
「部屋が片づかない」お母さんの、悩み解消も兼ねている。
小学2年生の、集中力・体力にかぎりのある点は、お母さんにも手伝ってもらって。
3~4回かけて、ほんもの手づくりの”達成感”を、母子で味わってもらおう、と思う。
そのイベントが今日から始まる。