-No.0898-
★2016年03月07日(月曜日)
★《3.11》フクシマから → 1824日
★ オリンピック東京まで → 1600日
*2020TOKYOまで1600日になった*
◆全国紙での扱いは小さかったけれど…
先月の2月7日。
釜石市街の平場から、高台に建つ仙寿院までの坂道を。
「津波だ、高台へ逃げろ」の想定のもと。
親子連れなどの参加者たちが懸命に駆け上がった。
仙寿院は、市街地真只中(釜石市大只越町)の高台にあって、あの《11.3.11》以来ずっと、被災者に寄り添いつづけているお寺さん。
ぼくたちも被災地巡礼の折りに訪れ、身元不明の方の遺骨に手を合わせて来ている。
津波避難を想定して行われた「韋駄天競争」のイベント。
今年で3回目。
参加者は、1歳から85歳までの男女112人。
距離286メートル、高低差はおよそ30メートル。
男女別や親子連れなど、いくつかの部門に分け、それぞれ一位の「福男」「福女」の座を目指して競った。
…というのも、このイベント、参拝順位を競う西宮神社(兵庫県西宮市)の開門神事をモデルにして行わるようになった、という。
仙寿院、節分追儺会の催しの一つに加えられた、このイベント。
寺としての位置づけは、「避難伝承駆け上がり競争」。
そのときの様子は、仙寿院http://senjyuin.info/のホームページで見ることができマス。
◆なぜ、ほかではデキナイのか
じつは、このような「避難駆け上がり」の運動会は、ぼくがこの国の将来に、いちばんに望むところ。
「津波がすぐ後ろまで迫っているつもりで走れ」
「いざというときのために鍛えておこう」
それは…。
《11.3.11》から与えられた教訓、というだけではありません。
訓練を愉しむものにできれば、身についた習慣にできれば、これほど確かなものはないでしょう。
そう思って、被災地巡礼をつづけながら、チャンスがあればお話してきました、けれど、まだ、ほかの市町村どこでも行われてはおりません。
被災地では、いま復興最中の胸突き八丁にあり、正直そこまでのユトリがもてない、状況はそんなところかも知れません。
ならば、支援者たちが協力の手を、もういちどボランティアの輪を広げてはどうか。
……………
ボクたち、70の爺っちゃ婆っちゃの力は微々たるものですが、まだいくらかは役にたてそうな気がしています。
このブログを訪れてくださっている、どなたか…どなたでも…。
賛成のお気もちがおありでしたら、手を、声をあげてくださいませんか。
背中を押してくださいませんか、おねがいします。