-No.0885-
★2016年02月23日(火曜日)
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◆トンネルだらけのビクビク国土
レーザー照射によって、コンクリート内部のひび割れなど、欠陥を見つけだす検査技術が新たに開発されたという、小さな記事が目にとまり。
(それほど目新しいことかいな?)という軽い疑念が、記事を読ませた。
経年劣化の進んだトンネル、コンクリート壁の崩落事故が相次ぐ時代になって。
(振り返って気づけば、走りすぎるニッポンの道、ほんとにトンネルだらけで)
にわかに注目されることになった欠陥探知法。
これまでは、ハンマーで叩いたときの音で見抜く、〈打音法〉といわれるのが主流であった。
しかし、これには手間と時間がかかるうえに、危険もともなう。
(だったらレーザーあてて調べればいいんじゃないか)
素人だって思いつく。
ところが、問題はソコから先。
これまでに開発されたレーザー検査装置の、検査速度は2秒に1回ほどとか。
(先端技術のレベルとしてはオソすぎる!?)
そこで、新技術はこれまでの50倍のという高速化を実現。1秒に25回も検査ができるうえに。
少し離れたところからでも(最大15㍍まで)検知できる性能を実現、トンネル以外の建築物にも応用できるとか。
まぁ、そうはいっても、まだ開発されたばかりのこの新技術。
これから2年以内に実際のトンネルで実験を始める…という程度の、ごく初歩段階ではあるけれど。
とまれ、「膨大な数のトンネルを素早く安全に調べる技術」につながるとあれば。
(いいんでないかい)
ナットクしかけて、(ちょいと待った)。
このレーザー新技術を開発したのが、原子力研究開発機構(量子ビーム応用研究センター)などのチームだという。
研究の段階で、本来の目的とは別な成果をうることは、間々あるし。
組織上層部とは別の、現場には現場なりの苦労も困難もあるだろう。
研究者それぞれが抱える個々の事情、まちまちなこともワカルけれど。
そして、その研究施設の一つに「核不拡散・核セキュリティ総合センター」があることも承知のうえで。
いまや多臓器不全状態に置かれたままの高速増殖炉、「もんじゅ」の開発・運用にあたることを主任務とする同機構の一員である前に。
一個の良心、おなじ日本民族の一人としての、原子力(核)に対するスタンス、高速増殖炉「もんじゅ」へのいつわらざる心境のコメントを、やっぱり、ぜひとも訊いておきたいのダ。
(内緒でもいいから…)