どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

「阪神淡路大震災」から21年…「事前復興」の動き/「東日本大震災」からも5年目になる今このときに

-No.0857-
★2016年01月26日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 1783日
★ オリンピック東京まで → 1641日




◆《95.1.17》と《11.3.11》

 先週の日曜日、1月17日は「阪神淡路大震災」から21年目の日だった。
 あのときの、なにかしら(遠い)ものに感じられ、それにもかわわらず(大きな)揺れだったことを、いまボクはあらためて想いだす。
 (東京で感じられたのは、ほんの余波にすぎなかったのだけれども…)
 
 その早い朝6時前、ぼくは(いまは亡き)母を南伊豆の温泉宿へ送りに、いままさに車を発進させようというときだった。
 いったんスタートを見あわせたカーラジオから、「神戸を中心に大きな地震がありました」、「大きな被害があった模様ですが、詳しいことはまだ分かっていません」と伝えるアナウンサーの声が、乾いていた。

 このとき、ぼくは50。
 すでに、災害時支援活動(ボランティア)のことはアタマにあった。
 友人のひとりは、すぐに、自然教育グループのメンバーを率いて現地へ向かったが。
 ぼく自身は、ちょうど仕事に重い責任のあったときで、おもうような身動きがとれなかったことに、痛みがのこった。
 (もう少し、なんとかしようがあったのではないか…という憾み…)

 あれから、早や、21年。
 いま「早や」といったが、それは「も早や」かも知れない。
 
 21年後の今年、ずっとつづけてきた慰霊祭をついにとりやめ、そうせざるをえなくなった地域がでてきたという。
 ひとは、それを「風化」という。
 そう呼んで、忘却のときを刻みはじめるのだが、されど…。

 それから16年後には、「東日本大震災」に見舞われ。
 そのときからでも、すでに5年目、この11日で4年と10ヶ月をかぞえた。

 また「風化」への、新たな一里塚が刻まれていく。
 「風化」が嘆かれるいっぽうで、被災者の脳裡には(これでもう、これからさき100年くらいはナイだろう)という、無意識の遠離(厭離)感が生まれいづることも、とめられない。

 ぼくに、ひとつの思いがある。それは、
 〈言葉づかいに、いま一歩の思慮を〉
 「呼称」「呼び方」は影響が大きい、人の意識は呼称に左右されやすいからだ。

 たとえば「消費」という言葉づかいが、「食品」にも平然とおこなわれる。
 いうまでもなく「食品」は「消費」される、「費やされ消えていく」ものではない、「身になるもの」なのに。
 「消費」と呼ばれつづけるうちに、無駄な「消費」があたりまえになってしまった。

 食品を「消費」はしないボクは。
 「消費者」ではなく、「食べ幸人」と呼ぶことにしている。
 生産者は「生み幸人」、ホンモノの生産者は「基よりそなわった生命力に手をかしているだけ」と心得ている。

 おなじことで。
 「阪神淡路大震災」の《1.17》は、《95.1.17》としたい。

 じつはぼく、このブログで《3.11》と表現してきた「東日本大震災」を、いまは《11.3.11》と改めているのだけれど…。
 これも同じこと。

 ようく見くらべてください。
 《1.17》《3.11》の年号抜きよりも、《95.1.17》《11.3.11》のほうがより深く感じられませんか、ね。
 

◆「事前復興」より「先どり復興」

 《95.1.17》「阪神淡路大震災」や、《11.3.11》「東日本大震災」でもたらされた”教え”をもとに。
 災害からの復興を、より迅速・確実に、すみやかなものするための活動がはじまっています。

 「事前復興」。
 読んで字の如く(吾ながら古い!)、災害が起こってしまってから慌てて…ではなくするために。
 いつ災害に見舞われても対処できるような準備を事前に進めておこう、ということ。
 《95.1.17》「阪神淡路大震災」で実際に、そうした日ごろの心がまえが役だち、他所より復興が早く恩恵も大きかった地域があったからです。

 ですから。 
 各地方自治体はもちろん、より身近な自治会・町内会組織でも、防災訓練と同時に取り組むべきこと。
 に違いはない、のですが。

 気になるのが。やっぱりその名称、呼び方です。
 「事前復興」と聞いたとき、ボクは「生前葬」に連想がトンでしまった。
 「生前葬」だって、わるいことではないけれど、どこか(そこまでしなくても)のフンイキがただよう。
 
 言葉は世に連れ(やっぱり古いな!)、世は言葉につられるものですから。
 もっと前向きに、ありがた味のある呼称にしてもらいたかったな。
 
 こういうときに、じつはボク自身。
 なかなか気のきいた言葉を見つけだせない吾が頭脳の限界に、いつも口惜しい思いをするばかりなんですが。
 せめて「事前復興」より「先どり復興」。
 イヤイヤ…まだまだ、「復興」なんてカタい表現ではない、別な言葉にしたいな…と。
 
 どなたか、いい呼び名がありましたら、どうか、教えてくだされ。