どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

フリーダイバーの名花、二木あい…ふたたび/   美しきハンター、シャチとの交流もよかった

-No.0843-
★2016年01月12日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 1769日
★ オリンピック東京まで → 1655日

*暖冬のこの冬、例年よりも遅めながら、1月中旬になって待望の初雪が舞った。わが家のある町田の南部では、ほんのチ…ラ…ホ…ラではあったけれど、寒がりなボクがほっとした、それほど凌ぎやすスギた冬がまともにかえった冬*




◆1年半ぶりの「おひさしぶり」

 昨年12月28日の、夜7時半。
 NHKニュースの後番組に、なにげなく目をやっていたぼく。
 一年の肩の荷を下ろした疲労感を、酒のほろ酔いにまかせていたのだけれど。

 ハッと目が覚めたのは、海の碧に溶けこんでいるスリムな女性ダイバーの人影。
「二木さん」(おひさしぶり…)

 番組は『プレシャスブルー”美しきハンター、シャチとの交流”』、75分。
 主役のシャチに、近々と寄り添う長い足ひれの人。
 その人の声が、恋人にささやく。
「マッコークジラが海の番人なら、シャチは海のロックスターね」

 世の中に、うらやましい〈ような〉人は、たくさんいるけれど。
 心底”うらやましい”人は少ない。
 二木あいさんは、ボクにとって、その心底”うらやましい”人。

 ぼくが彼女に注目した最初は、1年半も前のことだった。

 そのときの記事を見ると、ボクの気もち、想いが、よくわかる。
 以下に、再録。

-No.0306-2014年07月24日(木)記事「モデル…なんかじゃない人魚アートパフォーマンス/フリーダイバーの名花、二木あい、に逢う」




フリーダイビング水中モデル

 彼女は、フェアリー(妖精)。
 海の中。
 足先に長いフィンだけ着けて、ボンベなし、口から呼気の泡もない。
 彼女は、水棲生物になろうとしている。

 彼女は、フリーダイバー。
 泳ぐのではなしに、身体を海の揺蕩〔たゆた〕いに任せ、水中をしなやかに潜りぬけていく。
 彼女こそ、人魚かも知れなかった。

 二木あい。
 彼女は 「水中表現家」という。
 『カリブ海・クジラの親子と出逢う旅』(NHK・BSプレミアム)での、彼女のスレンダーな姿態は、しかり、前衛舞踊のごとき魅惑のパフォーマンス。
 マッコウクジラに“近寄る”のではなしに、ペア・ダンサーのように“一体化”していた。

 重いボンベを背負って、口からブクブク泡を吐いていたんじゃ、魚だってクジラだって幻滅、逃げていっちゃう、これじゃけっしって交われない…と彼女はいう。
 そのとおりに彼女の身体は、海に馴染み、ほとんど海に同化しかかっている。

 彼女の水中アートパフォーマンスを追った映像に、衝撃に近い感動を覚えた。
 記録の映像に、ドラマには真似のできないドラマ性を発見するのは、こういうとき。

 彼女は、自身が優れた撮影者でもある。
 これからも、ときどき逢いたい人、になった。

 ……………

 そんな彼女の。

◆新しい恋人はシャチ

 舞台のプレシャスブルーの海はニュージーランド

 ぼくは、シャチが好きだ。
 昔の武将が、わが城の天守トップに飾りたがった気もちも、ワカル。

 カミさんも、そばで惚れ惚れしてる。
「柄がいいわ、海のパンダよね」
「ブンにも似てるし…」
 猛獣や猛禽の眼が好きで、ついでに稲光も好きな彼女がいうのは、わが家にかつて同居していたニャンコ、白黒ブチの個性派美ネコであった。

 ぼくは、しかし。
 好きだけれど、シャチの性情には〈ひっかかる〉モノがあって、諸手を上げかねていた。
 オタリアやアザラシを襲って、ガブリ喰いつくのなら、いいのだが。

 歯牙にかけたものを、空中に放り投げて、弄ぶ。
 子クジラを仕留めたときなんかにも、似たことをする。
 歯も、肉食獣とおなじく黄色い。
 それが…イヤだった。

 でもね。
 このたび二木さんが逢いに行ったニュージーランドのシャチは、体長6メートルほどとやや小柄な種で。
 もっぱら海の幸を餌にする、という。
 (シャチにもやはり、棲息する地域や環境によって食性の違いがあるのだった)
 したがって、人が襲われる怖れもない、らしい。

「シャチが、はじめはチラッとこっちを見て、そのうちに仲間とみとめてくれたのか、しばらく見つめてくれました」
 うれしそうに微笑む、二木さんのカメラの前を泳ぐシャチたちは。
 家族や群れとの絆もつよく、知能にもすぐれて、連携プレーでするサメ狩りなんかも、みごとな。

 ぼくは、おかげで、シャチに対する唯一の懸念を払拭することができたのだった…。
 フェアリー・ダイバー、二木あい。
 まだまだ、目がはなせません。