-No.0808-
★2015年12月08日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 1734日
★ オリンピック東京まで → 1690日
◆11月いっぱい、なにやら
すごしやすい日々がつづいてしまい。
下旬になってようやく、東北・北海道方面から吹雪のたよりがとどいたけれども、それも挨拶ほどにすぎなかった。
どうも(ようすがオカシイ)と思っていたら、この冬は”暖冬”らしいと、気象予報士たちが声をそろえはじめた。
なかには「スーパーエルニーニョが原因」との説明がなされたりもした。
(雪は好きでも)寒さはニガテなぼく。
文句をつける気はないが、こうシマリがないのも落ち着かなくていけない。
都会の晩秋といえば、イチョウである。
この、華やかに明るい黄葉が、はらはらと地面に散り敷いて晩秋。
木枯しに吹き払われて、冬に身がまえる。
この気分が、また、けっしてわるくない。
いったんブルっと震えあがらされて、のちの小春日和など、抱きしめてやりたいほどによい。
わが町田では、イチョウの樹がようやく黄色に染まり、なかにははやばやと散りかかる樹もでてきた。
(ただし、朝晩の冷え込みが充分ではないから、いまひとつ色艶はよくないけれども…)
近郊の町田は、都心よりも2~3度は気温が低い。
都心のイチョウも、いいかげんにもうそろそろか…と、待ちくたびれた気分かかえて散歩にでた。
◆霜月つごもりの30日
まず目黒へ。
菩提寺に墓参をすませ、お不動さん(目黒不動)に参詣。
境内は、すでに年明け準備のさいちゅうで、七五三詣での幟と初詣の案内看板が同居していた。
…しかし、思ったとおりで、木々の葉の色づきはよくない。
紅ほっぺのような赤も、ぱっとはにかんだような黄もなく、ただ萎〔しぼ〕んで枯れてきているばかり。
仕事の手を休めた庭師に声をかけると。
「いやぁ、ことしはいけないねぇ、これだもの…」
と、暖かに晴れた空を指す。
境内のイチョウの大樹も、半分黄色、半分茶色。
「ほんとならね、パッといきたいところなんだが」
箒を手にした老僕も苦笑いだった。
◆「いちょう祭り」どころじゃない
「こりゃ、だめだな、どうやら」
「そうね、期待できそうもないわね」
などと噂しながら、明治神宮いちょう並木通りへ。
青山学院のキャンパスが黄色く輝いて見えたので、これはひょっとするとヒョッとかも…。
淡い期待を抱きかけたが、街を行く人通りが、いっこうに浮き浮きしていない。
いちょう並木通りは茶色っぽく、アテがはずれたショーガールみたいに所在なげだった。
ことしも11月14日から12月6日まで、恒例の「いちょう祭り」が行われているハズのあたりへ。
歩きかけたが、途中でヤメに。
いっこうに気分もりあがらないんじゃ、祭りもなにも…。
ふと、来年は米も野菜も不作になるかも知れない、心配がわいた。
来年のことをいうと鬼が嗤う、というが、暖冬がけっして翌春にいい結果をもたらさないことを、ぼくらはすでに経験して知っている。
しかも”劇症気候変動”渦中のいま、暖冬とはいえ、集中豪雪の怖れがないわけでもないのダ。
昨年の記事をふりかえって見たら…。
-No.0447-2014年12月13日、「神宮外苑のイチョウも今シーズンは艶よし/”劇症気候変動”が紅・黄葉を磨きあげたか…」
http://blog.hatena.ne.jp/sashimi-fish1/draft-scat.hatenablog.com/edit?entry=8454420450076619344
であった。
*写真(左)、目黒不動境内のイチョウはまだよかったけれど…、(右)明治神宮イチョウ並木の黄葉は…ご覧のありさま*