-No.0785-
★2015年11月15日(日曜日)
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◆智慧の文殊(菩薩)さまはお忿りに…ならぬか
「このたびは、積年のことながら(…と心もち声をつまらせ…)まことに申し訳ない世迷い言、世間さまを誑〔たぶら〕かす破目とあいなりましたことを、ここに深くお詫び申し上げなければなりません。失礼しました、どうか、ごめんなさい」
じつをいえば、ホントのところは(わざとっぽく見られるしラシくもないので土下座はしないけれども)もう、いっそ、ばらりズンと開き直って、真情を吐露してしまいたかった、のではなかろうか。
誰が…かは、いうまでもない。
使った以上の燃料を生み出す、未来の夢の高速増殖原型炉「もんじゅ」の取り扱いに窮し、運営不能の不始末に陥った日本原子力研究開発機構の理事長です。
まぁ、所管する文科省の大臣や、ずっと存続する方針できた政府=安倍総理は、理事長にだけ冷たく詰め腹を切らせ、じぶんたちに責任はないと、例によって平然とシラを切りとおすつもりでしょうが。
「もんじゅ(文殊=菩薩)」だなんて、高邁な精神(自然)を謀〔たばか〕った命名じたいが、とんでもない驕りであったわけです。
このたび問題にされたのは”点検漏れ”ですが、3年前に発覚して以来つづけざまに7回もあって、運転禁止にされ。
それを「形式的ミスがでるのはやむをえない」などと、平然とほざける緩みきった体質に、超危険な原子炉をとりあつかう者に欠かせないはずの緊張感など皆無です。
所管の文科省もおなじく褌はゆるゆるで、「最大限の対応をする」というのは結局「どうも思うにまかせません」てことのようです。
審査はしても結果責任は負わない姿勢の原子力規制委員会も、ついに堪忍袋の緒がブチ切れて「どうするつもりか」詰問。
それでも、役人得意のヌラリクラリはかわらず…。
このまま「もんじゅ」を機構に委ねてはおけない、かといって他に替われそうな組織もない、規制委の委員長もどうしたらいいか「わからない」始末です。
ぼくは思うんですが…。
そもそも「もんじゅ」って高速増殖原型炉が、研究段階にある特殊な構造のものとはいえ、1994年初臨界に達してまもなくのナトリウム漏れ事故以来、たびかさなる事故などでほとんど動いていなじゃないですか。
20年以上も、ですよ。
その間には毎年ナン兆円て膨大な維持のための金を使って、爆発しやすいナトリウムを液体で保つために膨大な電力をかけて加熱しつづけていたなんて、まったくべらぼうな電気の無駄遣い(費用はどこからでてるんです?)。
こんんこと、ありえないでしょ。
なら、ヤメてしまえば!
国の電力政策に、ぼくとは違った意見をおもちの方だって、この馬鹿げた事実を「ほっとばいい」とは、まさか言わんでしょう。
経済界から「無駄だ」「もったいない」という声がでないのも、摩訶不思議。
てことになるとヤッパリ、裏でなにやら極秘のことでもあるのか…と疑いたくもなりますわナ。