-No.0784-
★2015年11月14日(土曜日)
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◆先にお伝えしたばかりの原子力艦事故対策の指針
あれは-No.0779-11月09日の記事「YOKOSUKA軍港めぐり」http://blog.hatena.ne.jp/sashimi-fish1/draft-scat.hatenablog.com/edit?entry=6653458415126748507のなかだった。
これまで、原発事故とは別な避難判断基準(原発の場合が毎時5マイクロシーベルトなのに対して原子力艦の方はその20倍の100マイクロシーベルト)だったのを、おなじ5マイクロシーベルトに指針を統一することになった、という。
河野太郎防災相の「それはおかしい」という指摘があってはじめて…というところが、民間から見るといかにも愚図だが、「それが役人、彼らに勝手に動きまわられても困る」という事情もあるらしいから、(なるほど)ややこしい。
ところで…。
同じこのときの会見で、河野防災相からもうひとつ「エネルギー関係予算の無駄」と指摘されたことがあった。
核燃料運搬船「開栄丸」の維持費およそ計60億円を、2009年以降は輸送実績が一度もないにもかかわらず、ずっと支払いつづけていたとうのだ(15年度の支払いが約12億円)。
担当が、これまたお騒がせつづきの文科省。
輸送実績がなかったのは、運搬先となる東海村(茨城県)の使用済み核燃料再処理施設が中越沖地震(07年)の影響で運転停止したからだが…。
この処理施設は、将来的に廃止されることになっており、「開栄丸」が使われる予定はいまのところないのだ。
「開栄丸」が建造されたのは、日本原子力研究開発機構(文科省所管)が新型転換炉「ふげん」の使用済み核燃料を東海村まで運ぶため。
同船の建造・維持には14年度までに約105億円、今後もさらに予定では31年度まで181億円余りが維持費として支払われる見込みだと。
その「ふげん」はすでに03年に運転を終了、現在は廃炉作業中。
原子力研究開発機構では、みずから運営する高速増殖炉「もんじゅ」の運転開始をを前提に、そちらの方の燃料を運ぶ用途もある」とか言っているそうだが。
その「もんじゅ」自体のお粗末、おさき真っ暗状態は、すでに申し上げたとおり。
(税金の無駄遣いの指摘は、政府・与党内からもあって、見直しを求められている)
なぜ、こういうことになるのか。
ちょっとネットで調べてみたら、この原子力研究開発機構から委託を受けて、使用済み核燃料の運搬にあたっているのが原燃輸送(株)というところで、本社のほかに青森県六ケ所村に事業所、東海村に連絡室をもち、「開栄丸」など3隻の専用船を保有。
資本金16億円の出資は、①(原発をもたない沖縄電力以外の)各電力会社、②三井物産・三菱商事といった大商社、③運輸会社。
どうやら、この辺になにやら臭うものがある。
そうして、これから持ち出されそうな言い訳の理由が六ケ所村の再処理工場、ということになるのであろう。
(南無、釈迦牟尼仏…南無、文殊菩薩…南無、普賢菩薩………嗚呼)