-No.0745-
★2015年10月06日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 1671日
高倉健没から → 330日
★ オリンピック東京まで → 1753日
◆待ってろ釜石、もうじきダ!
8月21日、午後。
陸前高田から大船渡を経て、釜石へ。
ようやく復興が目に見えてきた…このたびの巡礼。
メルクマールのひとつが、北上する浜街道(国道45号)の行く手にあらわれた。
三陸鉄道南リアス線の唐丹〔とうに〕駅。
この駅の愛称は「鮭のふるさと」。
駅のすぐ脇を流れる片岸川に、秋になると多くの鮭が遡上したことにちなむ。
釜石湾の南に位置する唐丹湾に押し寄せた津波が、この片岸川に溢れ返って、駅も線路も失われた。
ぼくらは、その痛ましく荒れ果てたさまを、通りすがりに見つづけてきた。
唐丹本郷、花露辺あたりの被災状況も見とどけている。
被災後、JR大船渡線や気仙沼線の復旧あきらめムードのなか、果敢に復旧にのりだした三陸鉄道南リアス線。
最後にのこされた吉浜-釜石間の復旧が2014年春に成って、唐丹駅もようやく復活をとげた。
新しい駅は盛土の上。
島式のホームに立つと、折よく釜石からの列車が到着。
多いとは言えない乗客の、なかでも目だつ観光客がホームに降りての撮影風景を展開。
まもなく列車が出て行くと、風の中にまたホームは静まりかえって…。
駅の背後では、いま、三陸自動車道の”谷渡り”工事が進捗中。
ぼくが「おサルのカゴヤ」と名づけた架橋装置(正式名称はナンというのか)が、中空に浮いて懸命に先をいそいでおり。
釜石に向けて「待ってろもうじきダ」、励ましの声を上げているように想われた…。