-No.0693-
★2015年08月15日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 1619日
(高倉健没から → 278日
★オリンピック東京まで → 1805日
◆明日から2週間
《11.3.11》東北巡礼2015に行ってきます。
酷暑中の長旅。
熱中症ばかりじゃない、熱に浮かされたとしか思われない事故や事件も多いので、あなたも…どうかお気をつけください。
◆映画『奇跡の2000マイル』を旅立ちの序曲に
観てきました。ラクダと愛犬とともに、オーストラリアの砂漠3000キロを一人踏破した女性の実話です。
「どこにも自分の居場所がない、そんなことがあります」ボクにも。1日約32キロのペースで7ヶ月、歩きつづけること自体とてつもないことですが。
その砂漠の乾ききった道中ですら、いまどきはほんとうに孤独になれるわけじゃない…ということが、ボクには衝撃でした。
◆突きつけられた課題
日本の戦後70年を問う…放送や新聞に、よく見かけるこの表現。
「ちがうんだよなぁ」と、ぼくは呆れます。
戦争を知らない若い世代には、「突きつけられた課題」なんて意識がないのだから、そんな型どおりのコトバが通じるわけがない。
あるいは…そこが問題なんだよ、と言いたいのかも知れませんが、伝わらないことにはナンの意味もないじゃないですか。
わかっていない人たちに、わかってもらうには、どう表現したらいいのかを、考えたいですね。
被爆や戦禍の「語り部」たちにも、求められていることはおなじだと思います。
◆敗戦記念日…デス
「忘れないあの日」が、「忘れていたのを思いだす日」になって、70年。
負けたことを認めたくない人たちが、「終戦記念日」にして誤魔化しますが、それだって1年に1度のこと。
その暑い季節は、6月23日「沖縄慰霊の日」から始まるのだけれど、本土ではこれ、まだ序曲です。
その日あたりから、マスコミは「忘れてませんね」とばかり、関連番組の放送にとりかかり、大衆も「そうでしたね」と心得顔ですが、だれも「年に1度のおつきあい」なんてとんでもないといった風情ですが、適当に息ぬきをはさみながらの、いつもの日常にかわりはありません。
8月6日「広島原爆の日」から、いよいよ詰めにかかりますが…その頃には、たいがいの人の頭からはもう、6月23日「沖縄慰霊の日」のことは消えてしまっています。
8月9日「長崎原爆の日」がつづいて、さすがに切羽つまった感はありますが、黙祷に専念すれば放念も赦される気がして…あと1週間。
8月15日を迎えてしまえば、もうすぐ向こうに〝後の祭り〟の直会〔なおらい〕が見えてるって寸法です。
そうして、いつか夏の暑さもうすれ、秋風の立つ頃には、年に1度のおつきあいも「また来年」のことになっちまう。
こんな馴れっこサイクルをうち破るには、(アノ忌まわしい)遺伝子操作に匹敵するくらいのことが要るんですね、きっと。
年に1度じゃ…。
月に1度じぇ…。
週に1度でも、薄れていく記憶に追いつけないんです。
日々、毎日の、日常に組みこんでしまわなければいけません。
「おはよう」や「こんにちは」や「こんばんは」みたいな。
なんでもない、挨拶とおなじくらいのことにしないと、年に1度のおつきあいをオシマイにはできません。
そのことを、どうしたら達成できるかを、ぼくも、真剣に考えたいと思います。
あなたにも、どうぞ、お願いです。
明日から始まる「また来年」の、年に1度のおつきあい封じに。
◆振り返ってくださるとありがたい
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