どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

写楽の浮世絵に”病変・発作”のキケンをかぎとる/ 日本脳卒中協会の新聞広告…秀逸

-No.0677-
★2015年07月30日(木曜日)
★《3.11》フクシマから → 1603日
    (高倉健没から →  262日
★オリンピック東京まで → 1821日




◆ゾクッとするほど正鵠を射抜いた広告表現

 そういうのが、ときたまにある。
 影響力の直截さに舌を巻く。

 ぼくは、広告をよろこぶ人ではない。
 ときどき「いまのナンの広告?」、”テレビ・コマーシャル相談室”があれば、問い合わせたいこともある。

 〈広告ばっかりの新聞〉なんぞ読みたかぁねえやぃ…と、しばらくのあいだ宅配定期購読をやめていたこともあるくらいだが…。
 これは、経済界が新聞広告をやめてしまえば新聞社を懲らしめられる、なんて、とんでもない戯言をほざくほど、品格・識見の欠如した国会議員にお灸をすえるためにも、(じっとガマンの人に)なろうと気をとりなおしているところだ。

 ともあれ…。
 この広告は7月25日(土)の、東京新聞夕刊。
 東洲斎写楽の歌舞伎役者絵、「大首絵」と呼ばれる一枚…大見得きった役者が力みかえっている。
 そのまわりに、デフォルメされたアップの画像が3つに、それぞれ付箋書き。
 眉を釣りあげ、口を歪め、冷や汗を垂らした顔には…「片方の顔がゆがむ」。
 プルプルと震えがとまらないふうの手には…「片方の手に力が入らず上がらない」。
 「れやんれい、へりゃひょうめい」ベロベロベエに縺れた舌には…「ろれつが回らない」「言葉が出てこない」。

 キャッチコピー。
 「脳梗塞
  かなと思ったら
  救急車」

 日本脳卒中協会の広告、だが、スポンサー(?)は公益社団法人ACジャパン。
 以下、同法人の趣旨説明は、紙面掲載のまま。
 〈全国の1,000を超す民間の企業と団体がひとつになって、広告を通して社会にメッセージを送り続ける非営利組織です〉
 〈ACジャパンは、この活動を支援しています〉

 広告というのは、一種の嗜好品ですから。
 好き・嫌い、わかる・わからない…は、とうぜんあるわけですが。

 ぼくは、ひとめ見たときから、東洲斎写楽に惚れました。
 と同時に、この絵師の表現には、人間存在の”乖離同一性”とでもいいますか、一度その可笑しさ面白さに気づいたら、やめられない、とまらない、病的なまでに鋭い洞察があると感じました。

 この人はきっと、医師の近辺にあるか、身内に発作をおこす病人がいたのに違いない…。
 なぜなら、病いがひきおこす筋肉の収斂と弛緩には、歌舞伎役者の見せ場(見得をきる場面)を彷彿とさせるものがあるからです。
 歌舞伎役者の見得をきる所作からは、脳卒中や顔面神経痛ほか、さまざまな病変神経作用の発露がうかがえるのです、ぼくには…。