-No.0605-
★2015年05月19日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 1531日
(高倉健没から → 190日
★オリンピック東京まで → 1893日
◆みんなそろって気が抜けた…
18日の住民投票の結果、0.8%という僅差で反対票が上まわりって「大阪都構想」は敗れ、橋下市長は投票前からの態度表明どおり、今任期いっぱいでの政界引退を言明した。
この人らしくサバサバ(じぶんだけ…)した〈あとくち〉だったけれど、ちょいと昼酒にしても軽すぎて、味わいはよくなかった。
だってさ、そもそも、大阪都構想ってのが、いまひとつ、(いいのか)(どうなのか)(どっちなんだか)よくわからなかった。
賛否投票の態度表明を迫られた住民自体、(いまのままじゃよくない)のはわかっていたし、(やってみなけりゃわからんだろ)こともたしかだったけれども、(やってみてわるかったらもっとこまる)正直そんなところじゃなかったろうか…。
借金だらけの国は〈軍事的に強い国になりたい〉ばっかりに濫費に走るし、そっちのけにされた地方は地方で、再生に有効な手立てが見いだせずに、結局は借金太りの国からの〈お手あて〉に頼ってる。
なんとかしなきゃな。
それだけは、ほんとうなんだから。
大阪都構想のなりゆきを参考に、前哨戦からただよってくる匂いを嗅ぎ分けながら、「いよいよこれから」腰をあげかけたところへ。
「負けました、ぶっ潰すつもりがぶっ潰されました、もうやめます」
気もち、わからんじゃないけど、せっかく締めかけた褌が落っこっちゃう。
橋本市長は、言っていた。
「いまの政治家に必要なのは、独裁と呼ばれるくらいの強い指導力」
危機感を煽るコトバが先走るばかりで、粘り腰には欠けていた。
住民は見ていた。
(そこがねぇ、いまいちなんだよなぁ)
結果の数字は、真っ正直だった…と思う。
国会をふくむ国の制度もなんとかせにゃならんし。
〈東京だけ独りがち〉の自治体のあり方もナントかせにゃならん。
このだいじなときに…。
これで、改革のときが5年は遅れることになる、だろう。
だけど、性急にすぎるのを、庶民は嫌う、女性も嫌う。
(遅れた)ようでも結果は(正しかった)のが、これまでの民意といっていい。
考えおよばず…というなら、庶民も指導者も似たようなもんだ。
いま、いちばん(マイッタな)と思っているのは、改憲の後押し勢力に期待を賭けていた安倍さん、かも知れない。