-No.0602-
★2015年05月16日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 1528日
(高倉健没から → 187日
★オリンピック東京まで → 1896日
◆27年の深く大きな亀裂を埋めはじめるとき
ぼくたちの《戦後70》沖縄巡礼は、3日目の4月15日。
暦の、きのう5月15日は、沖縄の”本土(ヤマト)”復帰から43年目。
1952年4月28日、日本は主権回復したけれど、そのとき沖縄は本土から切り離されてアメリカの統治下、”銃剣とブルドーザー”による基地建設のもとに置かれた。
それから72年5月15日、基地を抱えたまま(在日米軍専用施設のおよそ74%)抑圧されたまま、日本に復帰するまでに27年のときを経ている。
この亀裂の深さを、日本政府も、残念ながらわたしたち国民も、ワカロウとしないできた。
辺野古新基地建設阻止、「基地はもういらない」”オール・沖縄”の民意のうねりは、「5.15平和行進団」となって辺野古の浜からスタート、16日には普天間飛行場のある宜野湾市を行進して集会を開く。
沖縄県の現状を見れば、税収はいまだ全国最下位(2012年度)ながら、県民総所得に占める基地関連収入の割合は1972年当時の15.5%から5.4%、3分の1にまで減ってきている。
「沖縄はかわらない」と嘯〔うそぶ〕く人があるとすれば、それは「いまの沖縄を知ろうとしない」だけのこと。「知らないことにしておきたい」だけだと、素直に知ったほうがいい。
◆”つくりもの”がほしい
…と、ぼくは思います。
”つくりもの”といっても、子ども騙しとはちがいます。
活動のシンボルになる、たしかなものです。
辺野古の新基地阻止、オール沖縄の民意を代表する”つくりもの”となれば。
やっぱり〈シーサー〉…でしょ。
沖縄の〈シーサー〉は、悪霊を祓う、魔よけの獅子(源流は古代オリエントのライオン)ですから。
民家の屋根から睨みをきかせ、あるいは門口の両脇をかため、集落の高台に在って人々の守りをする伝説の神像ですから。
政治的・軍事的ヌエのようなものを相手にするのに、いいんじゃないですか。
エジプトのスフィンクスや、中国の石獅(石獅子)、日本の狛犬などと同じで、時代・世代を超えて親しまれ、土産物としても根強い人気がありますしね。
辺野古基金も含めた活動の展開に、なにかインパクトのある”つくりもの”が登場してほしい。
『となりのトトロ』の宮崎駿さんが、辺野古基金の共同代表に就任したことでもありますし。
ナニかひとくふうを加えた〈シーサー〉の参画に期待したい、そう思いませんか…。