-No.0599
★2015年05月13日(水曜日)
★《3.11》フクシマから → 1525日
(高倉健没から → 184日
★オリンピック東京まで → 1899日
◆ただ、たじろがない
4月15日、水曜日。
辺野古へ。
(そろそろ…)目的地に近い、と思われる国道脇のコンビニに立ち寄りましたが、ごくありふれた人気の少ない地方の風景。
ゆっくり車を進めると、目の前の高台に立派な沖縄高専の建物。
あとで聞いたところによると、これも政府肝煎りの施策施設。それで少しは若者の人口が増えた…くらいのところらしい。地着きの人の数は減るばかり、とのこと。
そのまま進めばキャンプシュワブのゲート前に出るわけでしたが、まずは辺野古の海を確認に、浜への道を下りました。
閑散とした小さな辺野古漁港の隅に、基地建設阻止のテント村。
なにも行事予定のない日でしたが、浜には三々五々、訪れる人がある。
キャンプシュワブとの境界、フェンス越しに新基地の予定される海を眺めて去る人もあれば、テント村に寄って事情を聞いていく人もあり…。
なかに、ひとりの若者が、真剣に、テント村の人と話しあっている姿が、新鮮で印象的で。
1970年代、安保闘争・全共闘世代のボクには、”のんぽり”という懐かしいコトバが思いだされます。
(あの頃と違うな…)と感じたのは、話しあう双方が穏やかなこと。たがいに意見をぶつけあう、ところは見られませんでした。
若者はその後、みずからの考えを探るようすで港周辺を歩き、沖合に停船して監視にあたる海上保安庁の船を見つめて、やがて閑にいなくなりました。
エメラルドグリーンの、ジュゴンとサンゴの、辺野古の海は、黙して語りません。
岸壁に係留された小型漁船の数からして、少ない浜の漁師たちには、すでに漁業補償金…という現実。
けれども、8年4000日を超える阻止行動をつづける人たちには、”地に足の着いた自信”といったものが看てとれます。
ただ、たじろがない。
学生運動に参加、その限界も痛感した覚えのある者には、ふと、いい感じの笑みがうかぶばかりでした…。
「翁長知事とともに」
島ぐるみ会議の、みんなで行こう”辺野古バス”は、那覇市からは毎日、宜野湾市・うるま市・沖縄市・名護市からは曜日を決めて週に1回、運行されています。
4月9日に創設されたばかりの「辺野古基金」には、2週間で8,900万円が集まったそうです(4月25日現在)。
”オール沖縄”の運動は、明らかに。
〽さぁ、ゆい、ゆい…
これまでとはちがった民意の色に、彩られてきています。