-No.0598
★2015年05月12日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 1524日
(高倉健没から → 183日
★オリンピック東京まで → 1900日
◆恥の上塗り…だけはゴメンだ
2020東京オリンピック&パラリンピックまで、1900日。
さまざまな課題を抱えながらも、日本らしい「お・も・て・な・し」の準備は、(よくもわるくも)勤勉に進められているようだ。
ところが……。
その〈心がまえ〉の、なっちゃないところが、肝心の国にあって。
いうまでもない”フクシマ”、福島第一原発の事故が収束どころか、盲滅法、迷走するばかり。
不手際と、失敗と、ごまかし、の連続で、汚染水の垂れ流し止まず、終息の見透しもたたない。
あれから4年、1524日も経っているのに。
いつまで、モタモタ、やらせているのか。
短気で、(外国向けには)すばやい対処が自慢の、安倍首相が…。
まわりも同じことで、不都合な真実には、みな、黙して語らず…かと思っていたら。
━━(フクシマも)チェルノブイリのように”石棺”に封じ込めるしかない。
口火を切ったのは、『原発のウソ』(扶桑社新書、2011年6月)を書いた、小出裕章(元京都大学原子炉実験所助教)さん。
日本外国特派員協会の記者会見で、これまでのやり方をきっぱり否定。
この春、京大を定年退職した小出さんのその後を、ボクは注目していたところだった。
━━4年たっても現場に作業員が行けない事故は原発以外にない。
━━(原子炉いっぱい)冠水し、機器を使っても取り出せる核燃料の量はたかが知れている。
ボクも、いい加減に現状を打破、想いきった方針転換の必要を痛感していたのだけれど。
いっぽう、じつをいえばボクにも、(石棺なんて無様な…)との思いはあった。
チェルノブイリのその後を見れば、誰だってそう思う。
きっと、東電にも政府筋にも、同じ見かたがあったのではないか、(みっともない)なんとか石棺は避けられないか、と。
しかし、その結果がいま、このテイタラクじゃないか。
リオ・オリンピックがすんで、さぁいよいよ次はTOKYOとなったとき、諸外国からのチェックの目は、グンと厳しくなるに違いない。
国の〈心がけ〉がよろしくないことが知れたら…。
その頃まで”垂れ流し”がつづいて、”事故終息”も覚束ないと知れたら、ニッポンの評判はどうなるか。
いや、他人さまの思惑なんかより、日本民族として情けない。
なるほど石棺は無様だが、さすがに日本では、チェルノブイリみたいな放ったらかし、荒れ果てるままにされることは、まさかないだろう。
それだけが切実な願い、たとえ何十年だろうと何百年だろうと、この国があるかぎり、地球上に人類文明がつづくかぎりは、責任をもって立派に封じ込めつづけなければならない。
どうか、恥の上塗りだけはゴメンだ、カンベンしてくれ。
なお……小出さんは、次のようにつづける。
━━(汚染水の増加を防ぐため)水での原子炉冷却をあきらめ、空冷にすべきだ。
これもイイと思うのだ…けれども、空冷で汚染された空気の処理は、大丈夫なのだろうか?