-No.0591
★2015年05月05日(火曜日、こどもの日)
★《3.11》フクシマから → 1517日
(高倉健没から → 176日
★オリンピック東京まで → 1907日
◆どこまで「国のため」なんだか…
得意満面…といったところ、でしょうか。
オバマ、アメリカ大統領から、満面の笑みと、こそばゆくなるほどのリップサービスをひきだし。
上下両院議員総会での演説も、してのけて。
自身、懸案の〈首尾を果たした〉ことにはなるのでしょう。
「世界の警察」を自認して憚らなかったアメリカの、威信に翳りの色濃い、いま。
同盟国として精一杯の協力の姿勢と、ついでに愛想をふりまいて。
そのさき、いずれ、なろうことなら、アメリカにとってかわってやろう…とまで意気ごむ魂胆だろうか。
まさか、そこまでの思い上がりはないだろう。
…とは、思うのですが。
家系の、岸信介さん、佐藤栄作さん、ともに、占領国アメリカへの対抗心つよく。
よくいえば「負けてなるかよ」の意気ごみ、根強いものがあったはず。
その志を後継した安倍さんにしてみれば、まだ道半ばながら、とりあえずは〈首尾を果たした〉ことになる。
世界の列強と肩を並べるためには、核拡散防止どころか、日本も核保有国にならなきゃいけない。
ですかから、核拡散防止条約推進に熱心になんか、なれません。
いずれ列強に伍してみせよう、それまでのつなぎに、とりあえずアメリカ軍の抑止力は頼みの綱ですから。
沖縄県民が、嫌だといっても、聞く耳もつわけにはいかない、という論法です。
「沖縄県民は反対している」ことをアメリカ大統領に伝えてほしい、とした翁長沖縄県知事の要請は、〈果たして〉どこまで〈果たされた〉のだろう。
安倍さんの好きな「これしかない」、「唯一の道」は、いずれも、聞こえはいいけど、「絶対」とおなじ、無理、有り得ないこと。
ほかに、考えさせない、目をむけさせない、傲慢な強弁。
東京電力の、”フクシマ”原発爆発事故をおこした当時の経営陣が、おなじ考えでした。
いま、中国の脅威が、しきりに叫ばれます、けど。
「オレがオレが」の仲間入りして、世界を敵にまわす気までは、まさかあるまい…とは思うのですが。
「自分は頭がいい」と自惚れている人にかぎって、唆しにはヨワく、無責任だったりしますから。
とてもとても、シンパイです。
第二次世界大戦では、同じ枢軸国仲間だったドイツ、メルケル首相はドイツの戦後70年の日の談話で。
「われわれには注意深く敏感に対応する責務がある。歴史に終止符はない」
そう語りました。
思慮、賢明。
わが安倍さんにも、これくらいの度量を期待したいのは、無理でしょうか。
「あの戦争はオレのせいじゃねぇやぃ」
じゃないんですよね。
戦争というのは、結局、そうして遠い将来にまで禍根をのこす、こんりんざい割に合わない愚行だということ。
噛みしめなければならないのは、そのことだ思います。
詫びる態度の潔さと、清々しいまでの気高さとでしか、相手のこころは動かせないのは、知れたこと。
(やっかいだな)と思うのは…。
安倍さん、夢みてるみたい、なこと。現実味がないし、考えた末のことでもない。
その疚しさくらいは、ワカルもんですから、ますます早口にまくしたてて、突っぱねる。
なにも疚しいところはない、から、謝らない、んじゃないんですよね。
疚しいところがある、から、謝るんでもない。
ほんとのこといえば……。
疚しいところがある、から、謝れない。
安倍さんて、疚しいところのある人なんデス。
じつをいえば……。