-No.0550-
★2015年03月25日(水曜日)
★《3.11》フクシマから → 1476日
(高倉健没から → 135日
★オリンピック東京まで → 1948日
◆どこにも”安全圏”などありはしない
ニッポンは”平和ボケ”にちがいない…と、ぼくは思ってます。
ただ、(いいんじゃないですか)と微笑ましいボケと、(いいかげんにしなさいよ)と叱りつけたいボケとがあります。
①いいんじゃないですか型”平和ボケ”
この国が(近ごろなにやらオカシなぐあいに歪んできてはいますが)、他にくらべればまぁ治安はよく、現実の生活に不満・不安はあっても、なんとか暮らしてはいけてる。
だから「そう、”平和ボケ”なんだよね」と、ちゃんと自覚したうえで、その”平和ボケ”にはじつはいつも危険がひそんでいることを、心えている人の場合。
そういう人は、片時も忘れず…とはいかないまでも、折にふれ時に感じて、”平和ボケ”に潜む危険に注意する、チェック機能をはたらかせる準備ができているから、〈いいでしょう〉なんですね。
つまり、ボケてることは分かっている〈まだらボケ〉。
②いいかげんにしなさいよ型”平和ボケ”
じぶんが”平和ボケ”だなんて、思ってもみない人。
”平和ボケ”でどこがわるい、なぁんて居なおっっちゃって、なんにも考えようとしない人。
”平和ボケ”には〈落とし穴〉の危険がある、と分かっても、それをいつも〈他所〔よそ〕ごと〉〈他人〔ひと〕ごと〉にしてしまう人。
いずれにしても、つまりは〈まるボケ〉。
これはマズイ、ダメなんですね、治すんなら「いまでしょう」。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
チュニジアのチュニスで、邦人もまきこまれるテロ事件がありました。
観光客を無差別に狙ったと思われる非道な犯行。
なんの罪もなく被害に遭われ、亡くなった方のご冥福を祈るばかりです。
そのうえで、あえていま、もうしあげたいことがある。
いいかげんに”他人頼みの安全”やめにしませんか。
”アラブの春”唯一の成功国で「治安はいい」といわれていた、とか。
でも…です。
どこの誰が言ったにしても、どれほど信憑性の高いところからだされた情報にしても、それを丸のみに信じるのは、やはりまずいんじゃないか。
こんなことになるとは夢にも思わなかった、気もちはわかりますけど、それじゃ、命を他人さまに預けちゃったようなものでしょう。
たしかに、「気をつければなんとか防げる」ものでもありません、が、「いつも不時に備える気がまえがあるか、ないか」は、やはり大切なことだと思います。
旅が生活の一部になっているぼくは、根っから半端な人間ですけど。
家族にも、親しい友にも、自分がいつどこで果てるかも知れないこと、まただれの死に目にも逢えないかも知れないことを、伝えてあります。
おかげさまで、これまでのところは、アクウンがツヨかったようですが…。
オウム真理教による”地下鉄サリン”事件から20年。
あれだけのショッキングな重大事態を経験、あるいは報道で見聞きしながら、いまだに、その後を継ぐ組織が存在し、信者をふやしつつあることに無関心な多くのニッポン人て…あんまり暢気すぎやしませんか。
世界中にショッキングな大衝撃を与えた”フクシマ”原発事故の、当事国の国民が、わずか4年かそこらで、まだ事故”収束”もしていないという状況も忘れ、原発再稼働だ、廃炉のあとはもっと大出力のものを新設だのと…。
オカシイんじゃないですかね、ハズカシクないですか。
この国ニッポンは、ついさきごろ我が首相が大演説をぶって、過激テロ組織ISに挑みかかるがごとき姿勢を明らかにしたんです。
その是非はどうあれ、もうすでに、国の内外どこにだって〈絶対の安全〉なんてものは、ありっこない、あたりまえのことじゃないですか。
もしかして、あなたはもう、お忘れですか。
東京電力が福島第一を含む原発について、「絶対安全」と大見栄きりつづけていたのを…。
そうして「オール電化」なんて”幻”を売りつづけていたことを…。