-No.0460-
★2014年12月25日(木曜日)
★《3.11》フクシマから → 1386日
(高倉健没から → 45日)
★オリンピック東京まで → 2038日
◆草臥れやすかったワケ
“速歩”の最中に「あっ」と思った。
「歩き方を忘れてた」
ことに気づいてしまったのダ。
手首の使い方で「スナップをきかせる」ということがある。
同じように、歩くとき、走るときには、足首のスナップをきかせる。
それで、歩きやすく、草臥れにくいのダ。
とくに意識して覚えたわけではないし、誰かに教わった記憶もない。
が、足首スナップをきかせて歩く、あるいは走ることが身についてしまえば(これしかない)。
ごく自然な動作として受け入れられたものは、忘れようもない…と思っていた。
それが、かかりつけ医から動脈硬化指摘され、意識して“歩く”ようになってから、歩き疲れるのが早すぎることにナットクがいかなかった。
運動不足はワカッテいる、体中の筋肉がすでに“貯金”を使い果たして、“借金”が増えるばかりなのも了解してはいる、けれども、歩くくらいまだまだ平気と思っていた。
(そうではなかった…)ことに気がついても、心がけて運動を積み重ねれば、やがて自然に解消するものとタカをくくっていたのに。
なかなか思いどおりにならない、自分でも呆れるくらい歩き草臥れやすい、足が重い、筋肉が固くこわばって、ほぐれにくい…ことに悩んでいた。
(ひどすぎる、もっとマシなはずじゃないか…)
心筋狭窄の治療を受けたボクの、心臓の血管にはステントという細密な金属製の“風船”が入っている。
動脈硬化による血管の狭窄は、右の太ももにもあり、そのせいで長く歩くと歩行が乱れ“ヨレ”てくるのダ。
しかし、それだけではない。
筋肉も予想以上に衰えていた、ことがハッキリしたから、“筋トレ”ウォークに励んでいるのに。
あまりにも早く歩き草臥れやすい、呆れるくらいに。
そんな悶々たる日々をすごすうちに、冒頭の“不意の気づき”にぶちあたってしまったのダ。
足がペタペタ…“べた足”歩行になっていることに気づいた。
それで、オソルオソル歩き方に気をつけてみたら…スナップ歩行を思い出せた。
それにしても…。
どうしたことか。
歩き方まで忘れるなんて、ヒドすぎやしないか。
ぼくが運転免許を取得したのは、1979(昭和54)年。
それからは、一刻も早く運転をマスターすることに心がけ、すぐ近所の銭湯に行くにも車…というくらい、最初のマイカーを早々に100000Km(メーター1回転)走らさせてタクシードライバーを呆れさせた。
以来35年、取材に、旅に、入りまわった距離は地球を何周したろうか。
かわりに、その間に、深刻な運動不足を蓄積してしまっていたのダ。
ちょっとばかり度が過ぎた、偏りすぎていたことは認めざるをえない、けれども…。
それにしても、そのせいで歩き方まで忘れるなんて……………。
70を前にして、いまあらためて“歩き方”を思い出せたばかりの爺っちゃは、黙して憮然。
慣れないスナップ歩行に足首を草臥れさせながら、リハビリに励む日々なのダ。