-No.0453-
★2014年12月18日(木曜日)
★《3.11》フクシマから → 1379日
(高倉健没から → 38日)
★オリンピック東京まで → 2045日
◆安倍総理も〈イラクサ症候群〉
彼の場合には、解散を決意する頃に症状がもっとも重かったようだ。
だからアレは「持病まぎらわし解散」だったといってもよかろう。
ボクと同じ怒りっぽい性質だ…けれど、ぼくは同病相哀れみはしない。
ぼくは庶民、彼は一国の総理である。
一国の総理に“ヘイトスピーチ”や“ジェノサイド(虐殺)”気分があってはならない。
それこそ「ナ~ンセンス」というものだ。
それで想いだした。
1900年代後半、ぼくらの「ナ~ンセンス」の声に彩られた“全共闘時代”も、いまから思えば〈イラクサ症候群〉が蔓延した世の中。
(高倉)健さんの“唐獅子牡丹”、「背中の刺青が泣いていらぁ」であった。
ところで……。
そんなイライラ感、〈イラクサ症候群〉気分に対処するアイディアが。
アンガーマネジメント。
イライラ先進文明国、アメリカ発の「怒りをコントロールする手法」この感情理解教育は1970年代に始まったという。
実践的に重要視されたわけは、たとえば〈人前で怒る人は出世できない〉事実だったとか。
(ふんムゥ…ぼくもそのくちであったか…)
それはさておき。
日本でも近頃「イライラを子どもにぶつけてしまう」母親のことが、たびたび話題になる。
これも、もうひとつのおおきな社会的現象だ。
「職場で我慢するぶん、家に帰って子どもにあたってしまう」ケースも少なくない」そうな。
「日本アンガーマネジメント協会」http://www.angermanagement.co.jp/によれば。
怒りの性質と対処法を学ぶことで、「自分が変われそうな気がしてくる」という。
「なぜ人に対して腹が立つかといえば、心のどこかに相手を変えられる、という思い込みがあるから。でも、たいてい結果は変わらず、ストレスがたまるだけ」
(そのとおり、異議な~し)
また、自分を怒らせるものの正体は「べきだ」の感情で、自らが信じる「べきだ」が目の前で裏切られると怒りがわく。怒りはアレルギーに似て、怒りっぽい人は「べきだ」というアレルギー反応が多すぎてつらい人だ、とも。
(……………)
そこで、「怒る、怒らない、を区別する」のが、アンガーマネジメントだという。
まず〈対症療法〉。
怒りの感情のピークは長くて6秒くらいで、6秒も待てば衝動的な言動をしないですむ。
その6秒をやりすごす方法は「よそ見」をすることらしい、怒りを「そらせる」わけだ。
具体的には、ぶつけたいコトバを指で太ももに書いて見るとか。
そのとき同時に、いまのその怒りを“十段階評価”してみる。イラッとする怒りに点数をつける習慣ができると、つまらないことに反応しなくなる、という。
(みずから気勢をそぐワケだ)
つぎに〈体質改善法〉。
「べきだ」がなにか、怒りを書きとめ、みずから分析してみる。
(この書きとめる方法というのも、さまざまな心理自己把握での定番手法だ)
いつ、どこで、なぜ、怒るか。
それが分かると、怒りのきっかけが見え、コントロールしやすくなる。
(同協会では、体験版をネットで公開している)
怒りがつづくときは、怒ることで果たしてその状況を変えられるかどうか、考える。
変わらない相手にイライラするより、自分がすごしやすいように意識を変える方がまし、かも。
◆怒りは、強いところからヨワイところへ
つまり〈身近な人に対するほど強くなる〉のが、深刻な問題。
怒りはじつは「第二次感情」で、怒る前に先だつナニかネガティブな「第一次感情」がある。
だから〈気分転換メニュー〉を用意するのもいい。
そうして。
(ぼくの体験では、これがもっとも難しいところだが…)
ゆっくり静かに怒ること。
相手を理解するようにつとめ。
「絶対」「いつも」「かならず」と、決めつけたり、レッテルを貼ったり、しない。
過去を引っ張り出してネチネチ責めたりしないように。
(これ、日本人のもっとも苦手とするところ…チガウだろうか…)