-No.0452-
★2014年12月17日(水曜日)
★《3.11》フクシマから → 1378日
(高倉健没から → 37日)
★オリンピック東京まで → 2046日
*猛烈な爆弾低気圧が北海道に、明日くらいまで居座る見込み。台風並みの威力をあまく見てはイケナイ。北日本の方々はおわかりと思うが、外出の予定があってもやめる、約束もキャンセルすることだ。こういうときは歩くよりも車で…と考えやすいが、それがじつは、もっとも危険。ぼくも青森に向かう東北自動車道で地吹雪に襲われたことがあり、すぐ直前も見えない状況でそろそろと数10Kmを路側帯のガードレールをたよりに肝を冷やしたことがある。あの怖ろしさは、もう経験したくない*
◆みんなイライラしてる
選挙がすんで、「よかった人」も「???……」の人も、ひとまずいっときの軽い放心状態か。
けれども、この国の空気はあいかわらず、けっしてよくない。
ぼくが〈イラクサ症候群〉と名づけるその症状は、目には見えないものに起因する、なんとはなしのイライラ感…不安に裏打ちされた…。
ごく限られた富裕層の“ゆとり組”を除いて。
保守層も、革新層も、無党派層も。
高齢者も、働き盛りも、若者たちも。
理由がわかるような、わからないような、きわめて性質の悪い“イラつき”を抱え、悩んでいる。
解決できない悩みをダレか他の人にぶつけて、やすらぎにはほど遠い、つかの間の短い息をついている。
それが〈イラクサ症候群〉。
イラクサという植物は、漢字で「蕁麻」と書く。皮膚疾患「蕁麻疹」の名の由来になった葉をもつち、この葉に触れると皮膚がひどく、イライラ感を孕んで腫れる。
「イラ蛾」という虫の場合も、触るとチクッと刺激的に痛む。
〈イラクサ症候群〉の痛みも、それらに似る。
爆発しやすく揮発する原因物質(?)は、胸臆に溜まりやすく、最先端のレーザー・メスでも、薬でもとりのぞけない。
即、命にかかわることはないかわりに、気色悪く、くりかえしくりかえし、気分を害する。
じつは、ぼくも〈いらくさ症候群〉に罹ったことがある。
40代の働き盛りの最中、忙しさの所為にして抑えがきかないまま、まわりに、なかでも弱い存在にむけて、怒りをぶつけてしまったのだった。
いまは、その〈怒りっぽい自分〉との付き合い方を見つけられたおかげで、なんとか沈静にすることができているけれど、あの頃を思い出すと恥かしさにゾッとする。
ただし、これは、個々人レベルまでの場合。
それが、“空気”として気分的に伝染、社会現象になると一気に厖大な危険に膨れ上がってしまう。
悲鳴をあげている友人や隣人を、放ったらかしにするばかりか、思わず蹴とばしてしまうような、蛮行にさえおよぶ。
それが“ヘイトスピーチ”や“憎中・嫌韓”の空気になるのダ。
この〈イラクサ症候群〉。
明日は、その対処法のひとつを、お話ししたいと思う。