-No.0421-
★2014年11月16日(日曜日)
★《3.11》フクシマから → 1347日
(高倉健没から → 6日)
★オリンピック東京まで → 2077日
*テニスのツアー・ファイナルで快進撃の錦織圭、ついに準決勝でジョコビッチにセット・カウント1-2で惜敗。しかし、素晴らしい。西欧の上流階級のスポーツだったテニスは、カー・レースのF1と並んで日本人には長いあいだ苦手の、ちょっと“引け目”の対象だった。それがついに打ち破られたことは大きい。錦織くんには、まだ来季がある*
*ことしの日米野球は、日本が3連勝で、しかも昨日の第3戦では、初めて日本がノーヒット・ノーラン勝ち。政治ばかりでなく、スポーツの世界でも“いい気なアメリカ流”が通じなくなったことを、アメリカ人の多くがまだ気づいていないのが「アメリカらしいといえばいえる」のだけれど……*
◆「たわらは ごろごろ」
ぼくは、口ずさむ。
「おくらに どっさりこ」
(なんで、この唄…)と、口ずさみつづけながら、いぶかしむ。
「おこめは、どっさりこぉ」
(じゃない…よなぁ、おかしいぞ)
つかえて、唄が前に進まなくなる。
ぼくは、しばらくモヤモヤ、考える。
そうして、はじめから、もう一度くりかえす。
少ぉし慎重になって、手探りしながら、口ずさむ。
「俵はごろごろ」
「お倉にどっさりこ」
(そぅかぁ、次は“ざっくり”…だったっけぇ)
「お米はざっくりこで」
「ちゅうちゅう ぬずみは にっこりこ」
(よぉし、いいぞ、その調子)
「お星さまぴっかりこ」
「夜のお空にぴっかりこ」
(夢…だよなぁ)
ぼくは、またまた、いぶかしむ。
(もう、す~っかり忘れたとばかり思っていたのに、出てきちゃったなぁ)
(野口雨情さん…だったよねぇ、この唄)
そこまで覚えていることに、じぶんでも呆れて。
(でも、覚えてるのは一番だけ)だった。
ぼくは目覚めへと向かうのを知りながら、脳裡に問いかける。
(ずいずいずっころばし…だって、よかったわけなのにねぇ)
そうして、ぼくはまた、まどろみに縋りつこうとする。
「俵のねずみが米食ってちゅう ちゅうちゅうちゅう」
けれども、ざんねん、もうすっかり目はさめてしまっていた。