-No.0402-
★2014年10月28日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 1328日
★オリンピック東京まで → 2096日
◆洞爺湖畔へ、キャンプ地へ…
せたな町を後に。
きょうも海の色はゴキゲンな日本海沿いをしばらく北上、渡島半島の付け根のあたりから噴火湾めざして東へ。
支庁でいけば「檜山」から「後志」へ、領域は「道南」から「道央」へ。
腰痛はさいわい回復にむかいつつあるように思われたので、キャンプを実現したかった。
昨日のキャンプをキャンセルしていたから、きょうのチャンスをのがすと、もうあとはない。
チャンスを逃すことに、敏感になってきている自身を感じる。
(これが歳をとるということか…)
たとえば、転ぶことの怖さが身に沁みてつよく感じらる。
これまでのように(しばらく休めばまた元どおりに動ける)自信はなくて、反射神経も運動神経も自覚する以上に衰えているのがワカルから、(わるくすると寝たきりになりはしないか)と恐怖に近い感覚に脅かされる。
(それでいながら、ヒョイとしたときなんぞにはつい吾を忘れる、というのはどういうことなのか…)
たかがキャンプにしても、このチャンスを逃すと(もうテントを張る気力もなくなるのでは…)という弱気がうごき、吾ながら、憮然。
だから、それもあって、まだしっかりキャンプできる自分を確かめておきたかったし、腰の状態に気をつけながらの設営には、時間にゆとりが欲しかった。閉所が苦手のテントもでかい。
したがって、いつもの“寄り道”もなし。
黒松内の「道の駅」で、焼きたての「ピッツァ」をテイクアウト。
道央自動車道の秋空は晴れ模様、さっき問いあわせたキャンプ場の人も「大丈夫だと思いますよ、このぶんなら、えぇばっちり晴れてます」と言ってくれてはいたけれど、ゲリラ豪雨の注意報はまだ継続中だった。
「グリーンステイ洞爺湖オートキャンプ場」、湖水を間近に見おろす広々とした斜面は、ぼくらのお気に入りのフィールド。
いつもより、心がけてゆっくりペースでテントを張りおえ(よしイケル)、温かいピッツァを頬張りながら味わうビールのうまさは格別であった。
広い草地のキャンプサイトに、きょうのテントはぼくたちの一張のみ。
ほかにバンガローにもう一組、家族連れの姿が見られるだけ。
散歩をし。
またビール飲みつつ、夕食をし。
語らう。
「ぜいたくだよねぇ…」
気ままに、至福のときがながれる。
湖上の花火大会の音は、テントの中で夢うつつに聞いた。
(まだ…やってるんだ…)
あとで聞いたら、洞爺湖温泉観光協会主催の花火大会は今年で33回目。
4月末から10月末まで、半年間のロングランなのだった。
ぼくらも湖畔の宿で観たことがあるが、湖上をモーターボートであちこち移動しながらの打ち上げ花火、時間は短いけれども、いまどきの誘客作戦も楽ではない。
夜半の一時、つよい雨がテントを叩いたが、騒ぐほどのこともなく…。
「やぁ、お元気よう」
翌朝は、お陽さまと気もちのいい挨拶ができた。