-No.0377-
★2014年10月03日(金曜日)
★《3.11》フクシマから → 1303日
★オリンピック東京まで → 2121日
◆2時間2分57秒の快走・世界新キメット(ケニア)
9月28日の、ベルリンマラソンが沸いた。
以前から「記録のでやすい高速コース」と評判のこの大会、03年/2時間4分55秒/テルガト(ケニア)の世界新以来、今回までつづけて6度、世界新記録更新の舞台になっているのもスゴイ。
しかも、この間の新記録樹立者(優勝者)はすべてアフリカ勢、その身体能力オソルベシ。
去年のベルリンマラソンで、キプサンゲ(ケニア)が2時間3分23秒の世界新で優勝したとき、ぼくは「2020TOKYOオリンピックまでに1時間台突入か」と、ワクワクの期待感を抱いたのだったが、どうやらそれがいよいよ現実味をおびてきた。
マラソンで2時間の壁を破るということは…。
長距離走で一流選手の走力をみるとき、ペース判断のもとにされるのが〈1キロ・3分〉という数字。
3分以内のペースで走りつづけること自体、たいへんなことなのに、それをさらに大きく上まわるペースで42.195キロを突っ走らなければならない。
そんな高速化を成し遂げた要因の第一は、体力・筋力アップとトレーニング法の進歩・革新に違いない。
そして、もうひとつの大きな“記録の素”がご褒美、賞金である。
キメット選手の場合、優勝賞金プラス世界記録ボーナスで約1660万円を得たといわれる。
「ワールド・マラソン・メジャーズ」と呼ばれる高額賞金大会(東京・ベルリンもそのひとつ)が始まって、高速化、記録の短縮に拍車がかかていることは確か。
やっぱり「走る馬の鼻先にニンジン」…かと思うとやや興をそがれる感はあるけれども。
ともあれ、夢の1時間台は目前にまで近づいた。
「自分がもう一度更新して、2時間を切りたい。可能だと思う」
キメット選手の、自信にみちた談話である。