-No.0364-
★2014年09月20日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 1290日
★オリンピック東京まで → 2134日
◆広島の土砂崩落災害から今日で1ヶ月
昨19日には、前の日に収容された行方不明者、最後の一人の身許が判明、死者は合計74名をかぞえた。
一段落…には違いない、救助にあたった方々には「ありがとう、ご苦労さま」の言葉しかないわけだけれども。
狭い谷筋めがけて突っ走り抜けた泥流の跡が、その余りの狭隘さで救援・支援の手をも遠ざけた事実は消しようもない。
同様の災害があるたびに、いまだに、新しい(…といっていいのかどうか)事実や原因に絡んだ報告がある。つまり、研究が、究明がオクレている。
研究費がたりない、こともあるのだろう。
苦しいはずの国家財政の、財布の紐をあえて緩めるというのなら、その予算はまず人命を守る防災・減災に優先してまわされなければならない。
軍備よりもさきに、基々の、人命の“防衛”があるはずじゃないか。
いっつも政治は「話が逆」だ。
「自然環境に恵まれている」ということは、「災害ともつきあっていく」ことでしょ。
上手にお付き合いしていくためには、相応の交際費が要るでしょうに。
国土と人命の保全に向きあわないで、国民にはどこに安住しろというつもりですかね…。
◆投票率84.6%に燃えたスコットランドの独立「イエス」か「ノー」か
他所ごとながら、ひさしぶりに昂奮させてもらった。
投票率のいかんによらず、1票でも多い方の意向に従う、というキッパリと潔い基本方針も、アッパレみごとであった。
結果は「困難な船出よりも堅実な現状維持」で、“独立”にはならなかったけれど。
賛否を問う住民投票の明快さに、他の選挙では味わえない充実感があった。
人々はみな、国について、民についての、考えをあらためて深くしたことだろう。
(それだけでも高い価値があったネ)
この投票の結果によって、スコッチウィスキーや北海油田や、通貨ポンドがどうなるかよりも、スコットランドに基地をおく原子力潜水艦の行方がどうなるか、の方に関心があった。
スコットランドが独立の際には、その憲法に「非核保有国」宣言が謳われることになっていたからだ。核兵器撤去を迫られたイギリスは、さてどうするか…。
「民族主義」はとうぜんあったろうけれど、それよりも大きかったのは、じつはいまの資本主義体制と、グローバリゼーションの行く末に対する失望感だったと思う。
かつての覇権国イギリスに将来の望みは薄く、新興国や発展途上国が目指す「先進国並み」にも無理は見え見え、お先は暗い。
(経済は苦手と思い込んできたボクにも、ようやくそのカラクリというか仕掛けが見えてきた、ヤッパリ金融経済に未来はないのダ)
世界の賢い経済学者や政治家たちが、一世一代の智慧を絞って、資本主義にかわる次の経済体勢を明示することができなければ、地球人類に未来はない…だろうから。
これからも各国・各地に同様の動きはつづくことだろう。
すでに、スペイン(ここもかつて資本主義の覇権国だった)にその動きがあり、さらには、実現性はまだ低いとはいえ、わが国にも「沖縄独立論」がある。
「北海道独立論」も、まだのこっている。
いずれにしても“経済”が命運のカギを握っており、そこに望みの一穴が穿たれれば、状況は一挙にかわる。
わがニッポンでも、「イエス」か「ノー」か。
「民にとって国とはなにか」を考える国民投票のチャンスがほしい。
それに比べたら、国政選挙の議席数争奪など、「小させぇ小させぇ」。