-No.0157-
★2014年02月25日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 1083日
★オリンピック東京まで → 2341日
◆アジもホッケも…み~んな減ってる
(もう驚かなくなってしまった)のがコワイ。
日本の海から魚がどんどん減っている。
乱獲による資源の減少は、「自粛」「制限」の声があがるなかで、とどまる気配がない。
水産庁の委託で毎年、水産総合センターが調査・評価している日本(周辺水域)の重要魚種の資源量と動向。2013年度の報告によると。
魚種・分布海域で分けた85種の資源量は、
「高位(多い)」 → 13種(ゴマサバ・マダラなど)
「中位(ほどほど)」 → 36種
「低位(少ない)」 → 36種(ニシン・マアジ・スケトウダラ・トラフグなど)
状況は昨年度よりもわるくなっている。
そういえば…
ニシンは最近、店頭で鮮魚を見る機会が多くなった。ただし、人気のほどはワカラナイ。
マアジは、ぼくの印象では一時ほどの人気はないようだ、けれども鮮魚売場ではあいかわらず幅を利かせており、干物も多い。
スケトウダラは、もちろん練りもの需要が根強い。
トラフグは、関西では庶民の台所でも人気がある。
心配なのは、これら少なくなっている魚種がさらに減少傾向にあること。
マアジは漁獲量の削減が望ましいとされ、近ごろ干物が人気のホッケも漁獲量の激減が指摘されている。
◆「さっぱり風味」か「水っぽい」のか…
高級食材のズワイガニ。
脱皮を繰り返して成長するわけだが、その脱皮したばかりの雄をミズガニという。
ボクは店頭で見かけたことがあるだけで、頼りない感じで食指をうごかされなかったけれど。
福井県では、気軽に(ズワイガニの約5分の1と安く)食べられる“庶民の味”として食卓にのぼる。民宿や飲食店でも供されるし、近ごろは通販もされている。
この「待てば高級品に育ってくれる」ミズガニの、漁獲を自粛しようという申し合わせは、日本海沿岸6府県で合意されているのだが、その自粛の程度に違いがある。
ミズガニを「水っぽい」と感じる消費者の多い石川県では自粛を進め、石川県側水域での漁自粛を福井県にも要請したが…(事情あって)断られた、というのだ。
食味に個人差・地域差はつきものだからコメントは差し控えるが、「資源は育てる」のが順当に違いない。話し合いをかさねれば解決できると思うが…。
どうしても“原発立地日本一”の福井県という想いが泛んでしまう。
原発爆発被害の後遺症深刻な“フクシマ”沿岸では、いまだに試験操業・放射能検査の状態がつづき先は見えない。たとえ検査結果はシロであっても「進んで食べる気にはなれない」のも無理はない、のだ。
そうなってしまったら、ズワイガニもミズガニもない。